ダコタに続け!『ユキとニナ』2人の天才子役が話題
国際的にも高い評価を受ける日本人監督・諏訪敦彦とフランスの名優イポリット・ジラルドが共同監督を務めた『ユキとニナ』(2010年1月23日公開)に主演する2人の少女が、あのダコタ・ファニングもビックリの天才子役だと話題だ。
本作は、パリ近郊を舞台に、2人の少女の友情と絆を描く感動作。その2人の少女を演じるノエ・サンピとアリエル・ムーテルの演技は、まだ9歳とは思えないほど堂々としている上に自然で、大人顔負けだ。セリフ一つとっても、言わされているような不自然さが全くなく、まるで本人と役柄が一体化したかのような印象さえ受ける。
だが、それもそのはず。なんと、諏訪監督は脚本のセリフ部分は空白にし、役者の即興でドラマを作り出すという方法をとっていたのだ。しかし、それはつまり、セリフの良し悪しも役者頼みということ。その要求に対して、9歳の彼女たちは見事に応えて見せたのだ。
ニナ役のアリエル・ムーテルは演技経験があるものの、物語の設定と同じくフランス人と日本人の血を引くユキ役のノエ・サンピは、これが初演技というから驚き。恐るべき天才子役2人が織り成す演技のハーモニーをぜひご覧あれ。【トライワークス】
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