第35回東京国際映画祭の審査委員長はジュリー・テイモアに決定!主要特集の詳細も明らかに
10月24日(月)から11月2日(水)に開催される第35回東京国際映画祭のコンペティション部門の審査委員長が、舞台演出家・映画監督のジュリー・テイモアに決定。またあわせて「黒澤明賞」の復活と、主要な特集企画のラインナップが発表された。
映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長を務めるテイモアは、ブロードウェイ・ミュージカル「ライオンキング」の演出や、フリーダ・カーロの生涯を描いた『フリーダ』(02)、ザ・ビートルズの楽曲を使ったミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』(07)などで知られている。後日発表されるその他の審査員と共に、世界中から集められたコンペ作品を審査していく。
また、日本を代表する映画監督の黒澤明監督の名を冠した「黒澤明賞」が14年ぶりに復活。2004年の第17回に新設されたこの賞では、これまでスティーヴン・スピルバーグや山田洋次、市川崑ら錚々たる顔ぶれ絵が受賞。今年は山田と仲代達矢、原田美枝子、川本三郎、市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター)の5名の選考委員によって、世界の映画界に貢献した映画人、そして映画界の未来を託していきたい映画人に贈られる。
そして台北駐日経済文化代表処台湾文化センターと、同時期に開催される東京フィルメックスの共催企画として、今年デビューから30周年を迎える台湾の巨匠ツァイ・ミンリャン監督の特集上映を開催。「Nippon Cinema Now」部門特集では今年3月に急逝した青山真治監督の追悼として『EUREKA ユリイカ』(00)と『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(05)の2本を英語字幕付きで上映。
さらに「日本映画クラシック」部門では国立映画アーカイブとの共催企画として「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」を開催。ディレクターズ・カンパニーの代表作4作品『台風クラブ』(85)、『光る女』(87)、『DOOR』(88)、『地獄の警備員』(92)のデジタルリマスター版を上映。
「ジャパニーズ・アニメーション部門」特集では「ゼロから世界を創る」をテーマに掲げ、最新アニメ映画から『雨を告げる漂流団地』(Netflixにて配信中)、『夏へのトンネル、さよならの出口』(公開中)、『ぼくらのよあけ』(10月21日公開)の3作品をピックアップ。レトロスペクティブ「アニメと東京」ではアニメが「東京」という世界をいかに描いたかに注目しながら4作品を上映する。
「第35回東京国際映画祭」のフルラインナップは、9月21日(水)に発表。続報に乞うご期待!