死ぬまで互いをナイフで刺し合う!? 絶対逃げられない“ヘレナ流決闘”とは?
昨年のアメリカ大統領選挙でも話題となった「アメリカとメキシコの国境問題」。そんな現代にも通じる国境問題をモチーフにした映画『ある決闘 -セントヘレナの掟-』が、6月10日(土)に公開される。
1886年のアメリカ・テキサス州ヘレナ。メキシコとの国境リオ・グランデ川に毎日何十という死体が流れ着く奇妙な事件が発生する。この事件の捜査を命じられたテキサス・レンジャーの男デヴィッドは、名前と職業を変えて川の上流にある町マウント・ハーモンに潜入。そこでデヴィッドは、不思議な力で町を牛耳る説教師エイブラハムの実態に迫っていく…。
潜入捜査を展開する主人公デヴィッドを、クリス・ヘムズワースを兄に持つリアム・ヘムズワースが演じ、数々のハリウッド大作に出演するウディ・ハレルソンが説教師エイブラハムに扮している。この映画は西部劇のアクションやバイオレンスと、潜入捜査モノのスリルとミステリーが融合したまさに“ハイブリッド型”の新感覚西部劇だ。
映画の冒頭では、デヴィッドとエイブラハムの“浅からぬ因縁”が描かれる。実はデヴィットは幼い頃に、決闘で父親を亡くしており、その決闘の相手がエイブラハムだったのだ。この決闘シーンがかなり残酷で、お互いの左手を布で結び、それぞれ右手に握りしめたナイフでお互いが死ぬまで闘うという実に凄惨なもの。この決闘の方法は俗に“ヘレナ流決闘”と呼ばれていて、西部劇でよく見るピストルでの決闘と違い、超至近距離で相手の体にナイフを突き立てるという血生臭さ。さらにどちらかが死ぬまで終わることなく、逃げることもできないという文字通りの“命懸け”の決闘。見ているこちら側にも痛みが伝わってくるかのような残酷さだ。
血にまみれた男たちのバトルと事件の真相が描かれる新感覚西部劇『ある決闘 -セントヘレナの掟-』。映画で描かれる壮絶な闘いを通して、今のアメリカの“ダークサイド”が見えてくるかも!?【トライワークス】