岸井ゆきの主演『ケイコ 目を澄ませて』“一人の女性”であるケイコの日常を切り取る場面写真が解禁

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岸井ゆきの主演『ケイコ 目を澄ませて』“一人の女性”であるケイコの日常を切り取る場面写真が解禁

第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品される、『きみの鳥はうたえる』(18)の三宅唱監督最新作『ケイコ 目を澄ませて』(12月16日公開)。本作より、場面写真と濱口竜介監督、吉田恵輔監督らによる応援コメントが到着した。

【写真を見る】濱口竜介、吉田恵輔ら映画人からのコメントも到着!
【写真を見る】濱口竜介、吉田恵輔ら映画人からのコメントも到着![c]2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

本作は、聴覚障害と向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子をモデルに、彼女の生き方に着想を得て生みだされた物語。ゴングの音もセコンドの指示もレフリーの声も聞こえないなか、じっと“目を澄ませて”闘うケイコの姿を、秀でた才能を持つ主人公としてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情の間で揺れ動きながらも一歩ずつ確実に歩みを進める等身大の一人の女性として描き、彼女の心のざわめきを16mmフィルムに焼き付けた。

ケイコを見守るジムの会長
ケイコを見守るジムの会長[c]2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

今年2月に開催されたベルリン国際映画祭でプレミア上映されると「すべての瞬間が心に響く」、「間違いなく一見の価値あり」と賛辞が多数贈られ、その後も数多くの国際映画祭での上映が続いている。主人公のケイコを演じた岸井ゆきのは、厳しいトレーニングを重ねて撮影に臨み、新境地を切り開く。そしてケイコの実直さを誰よりも認め見守るジムの会長に、日本映画界を牽引する三浦友和。ほか、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中島ひろ子、仙道敦子など実力派キャストが脇を固める。

友人たちとの会話に花を咲かせるケイコ
友人たちとの会話に花を咲かせるケイコ[c]2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

解禁されたのは、ケイコと彼女のまわりに生きる登場人物たちの日常を切り取った場面写真。河川敷でのロードワークやシャドーなど、会長と二人三脚で練習に励むカットが印象的だが、注目すべきは、友人たちとカフェで楽しそうに会話する姿、同居する弟とのやりとりなど、ケイコの日常を切り取った何気ないシーン。その何気ない日常が美しいことを思い起こさせてくれるようなシーンの連続で、ケイコをストイックなアスリートとしてではなく、不安や迷い、喜びや情熱など様々な感情で揺れ動く、どこにでもいるような等身大の女性として描いていることが伝わってくる。

心の迷いやひたむきさ、そして美しさを内包するまっすぐなケイコの瞳に心動かされる
心の迷いやひたむきさ、そして美しさを内包するまっすぐなケイコの瞳に心動かされる[c]2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

また、各国の映画祭で続々上映が決定し、10/24から開催される第35回東京国際映画祭へも出品が決まった本作。濱口監督、吉田監督をはじめ、映画祭ディレクター、映画評論家などから、「こんなに熱く、美しいなんて」、「その表情から目が離せない」「きっと誰かの人生をかえるだろう」「ぐちゃぐちゃに泣いてしまった」など熱いコメントが到着している。


ケイコの心の迷いやひたむきさ、そして美しさ。全てを内包した彼女の瞳を見つめているうちに、自然と涙が込み上げてくる本作を、ぜひ劇場で見届けてほしい。

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