大賞受賞者には映画監督デビューを確約!「第2回日本ホラー映画大賞」作品募集がスタート
清水崇を戦慄させた才能が、3日間で映画づくりにチャレンジ!
昨年行われた「第1回日本ホラー映画大賞」では、104本の応募作品のなかから下津優太監督の『みなに幸あれ』が大賞を受賞。下津監督は現在、来年の劇場公開を目指して同作をスケールアップさせた長編リメイク版を鋭意製作中とのこと。
また『父さん』で選考委員長の清水監督を戦慄させ、見事に審査員特別賞を受賞した平岡亜紀監督は、今年8月に「ニコニコ」で開催された「ネットホラーフェスティバル2022」の「第2回日本ホラー映画大賞」連動企画「3日でホラー映画を作ってみよう!」に参加。
そこでわずか3日間で撮影と編集を行ない、完成させた作品を配信するという無謀ともいえる企画に挑戦した平岡監督。入念な準備を行なったうえで臨んだ撮影の様子は「ニコ生」でリアルタイムに配信され、視聴者参加のアンケートによって劇中のアイテムが決められるなどのユニークな方法も採用。普段はあまり見ることのできない映画づくりの舞台裏を多くの視聴者が楽しんだ。
こうして作られた平岡監督の最新作『廻岐』は、11月30日(水)23時まで「ニコニコ」で配信されているので是非ともチェックしてほしい。
「この1本で世界を変えてやる!」第1回の受賞監督たちの活躍にも注目
また同じく8月には、第1回の受賞作の特別上映会がEJアニメシアター新宿で開催され、連日大盛況となった。最終日には受賞監督たちのトークイベントも行われ、下津監督と平岡監督をはじめ、ニューホープ賞の『closet』を手掛けた中野滉人監督、株式会社闇賞の『招待』を手掛けた三重野広帆監督、オカルト部賞の『傘カラカサ』を手掛けたヤマモトケンジ監督、豆魚雷賞の『私にふれたもの』を手掛けた藤岡晋介監督と武田真悟監督が登壇。
それぞれが自作へのこだわりを語ったり、お互いの作品の良いところを褒めあったりするなど、切磋琢磨し合いながらホラー映画界をより盛り上げていく熱意を表明。さらに下津監督からは、現在制作中の長編作品について「この1本で世界を変えてやるんだぐらいの意気込みでやっております」という力強い言葉も。彼らの今後の活躍ぶりから目が離せなくなりそうだ。
主催するKADOKAWAの小林剛プロデューサーは、「いま映画はスマホを使って1人でも撮ることができますし、編集ソフトも安価で手に入る。まずは『撮ってみたい』という初期衝動を起こすことがとても大切で、やってみようと思う人が増えたら、その分これまで隠れていたすごい才能を見つけることができるかもしれません」と、開催2年目への期待を語る。
我こそは、という人は頭のなかに閉じ込めているアイデアを映画にし、このチャンスに賭けてみてはいかがだろうか。「第2回日本ホラー映画大賞」の作品募集期間は11月30日(水)23時59分まで。既存の常識を打ち破る、新しい才能の出現が楽しみだ!
文/久保田 和馬