西島秀俊「仮面ライダーBLACK SUN」への出演は即決!中村倫也はプロデューサーに直談判
現在開催中の第35回東京国際映画祭のTIFFシリーズ部門にて、ドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」(10月28日よりPrime Videoにて配信スタート)が25日、丸の内ピカデリーでワールドプレミア上映。西島秀俊、中村倫也、白石和彌監督が登壇した。
「仮面ライダーBLACK SUN」は、1987年から88年に放送された「仮面ライダーBLACK」をリブートしたもの。仮面ライダーBLACK SUNに変身する主人公、南光太郎役を西島が、その宿敵で仮面ライダーSHADOWMOONに変身する秋月信彦役を中村が演じ、二人でW主演を務める。
西島は「長く愛されたシリーズのなかでも金字塔と言われる『仮面ライダーBLACK』のリブート作品への出演は非常に光栄です」とニッコリ。近年の「仮面ライダー」シリーズについて「おもしろいものが作られていて、参加したい気持ちがありました。でも、僕の年齢だと(できるのは)敵役かな?と思っていたので、今回のオファーは即決でした」と満面の笑みを浮かべた。オファーは即決だったが、同時にプレッシャーも感じながらの快諾であったことにも触れていた。
兄と一緒に「仮面ライダーBLACK RX」をテレビで観ていたという中村は「レンタルビデオを借りてほかの(仮面ライダー)作品も観ましたが、なかでもSHADOWMOONは強烈に覚えていました。企画を聞きつけて『僕にやらせてください!』とプロデューサーに言いました」と出演の経緯を明かしていた。
本作のレイティングはR18+(成人向け)。西島は「個人的な思いですが…」と前置きし、「子どもたちが観られるバージョンを作っていただけたら。(そのためなら)ギャラの全部を返しますので」とアピール。西島のこの訴えに対して白石監督は今回のオファーは「大人の仮面ライダー」だったと話し、「とはいえ、子どもも背伸びして観られるくらいにという思いもありました。僕が目指したのは、日本のレイティングで言うとPG12だったのですが、完成したらなぜかR18+になっていました。これはもう僕の不徳のいたすところです。子どもたち、ごめんなさい…」と申し訳なさそうな表情を浮かべ笑いを誘っていた。
本作のおすすめポイントを「単なるヒーローものではないところ」と話した西島は「深い人間ドラマが描かれています。1、2、3話くらいまで観ると止まらなくなるはず。なので、まずは構えず気軽に観てください」と微笑む。中村は「ティザー映像で『怪人たちの群像劇』と打ち出されていて、なるほどと思いました。いまを生きる”怪人じゃない”みなさんも共感できるポイントがあると思います」と伝えた。白石監督は「100周年のときに観返してもらえる作品を作ろう」を合言葉に作り上げた作品だと説明。さらに東京国際映画祭での上映に感謝しつつ「配信作品ですが、映画館の大きなスクリーンで観てもまったく問題なし。フルスペックで作りました」と胸を張り、「ぜひ楽しんでください!」と呼びかけた。
取材・文/タナカシノブ