山之内すず、赤パーカー&クワハラのBMXで『E.T.』屋外上映に登場!「子どもの頃に戻った気持ちになれる」
開催中の第35回東京国際映画祭で10月31日、今年公開40周年を迎えたスティーヴン・スピルバーグ監督によるSFアドベンチャー映画『E.T.』(82)の屋外上映会が行われ、トークイベントにタレントの山之内すず、フリーアナウンサーの笠井信輔が登壇。絵コンテやコンセプトアートを大スクリーンに映しながら、本作の魅力を語り合った。
10歳の少年エリオット(ヘンリー・卜ーマス)と、地球にたった一人置き去りにされた宇宙人“E.T.”の交流を描く本作。東京ミッドタウン日比谷のステップ広場の大型ビジョンで行われている屋外上映会だが、この日はハロウィンシーズンとあってコスプレをした観客の姿も見受けられた。
本作が大好きだという山之内は、赤パーカーにデニムという、エリオット少年をイメージさせる衣装に身を包み、劇中でエリオットたちが乗っていたクワハラのBMXの復刻版を押して登場。「エリオットになった気分」と笑顔を弾けさせ、「天気にも恵まれて、最高の日ですね。ちょうどハロウィンということで、その特別感もある」と屋外上映が叶ったことを喜んでいた。
現在21歳の山之内は、「私が生まれた時には、すでに有名作だった。大人になってから本作に触れた」そうで、「子どもの頃に戻った気持ちになれる映画で、すっきりできる作品」と本作の魅力を吐露。とりわけ「エリオットたちが理科室でカエルの解剖をするシーン」がお気に入りだといい、「瓶を開けて、カエルに『逃げろ!』というシーン。エリオットの性格や感情が伝わるシーン」とコメント。笠井アナも「エリオットとE.T.の気持ちがシンクロしてくるところがまたいい!」と声を弾ませていた。
またこの日は、絵コンテやコンセプトアートを見ながらトークを繰り広げた。エリオットの妹ガーティ(ドリュー・バリモア)が初めてE.T.を見て絶叫するシーンの絵コンテが映しだされると、山之内は「かわいいですよね、あのシーン!」とにっこり。「自然体の、その年齢の女の子という感じがしてすごかった」とバリモアの演技に驚きながら、「このくらいの年齢でE.T.に会ったら、一生忘れられない記憶でしょうね」と話す。山之内自身の“衝撃的な記憶”について聞かれるひと幕もあったが、山之内は「川で溺れたことがある。身長150センチくらいの時に、水深150センチの川で溺れた。近くにいた女の子とワンちゃんが助けてくれて、感動しました!一生忘れられないですし、感謝しています」と明かしていた。
最後には本作の公開40周年をお祝いするケーキと一緒にフォトセッション。山之内は「40年経ってもずっと愛され続けているのは、すごい。映画を観る前から、(自転車が)飛んでいるシーンや、指を合わせるシーンなど、みんなが常識として知っている」と本作の偉大さについて言及。「SF好きという方はもちろん、子どもの時に観たよという人が大人になって観ても、また違ったおもしろさがあると思う。私もエリオットたちと同じように、あの世界観に入り込んだ気持ちになって、一緒にワクワクしたり、悲しくなったり、楽しくなったり。いろいろな気持ちを味わえるステキな作品」といまなお愛され続けている不朽の名作たる所以をかみ締めながら、「大人になるとできないこともある。何度も見返して、子ども時代のピュアな心を取り戻したい」と願っていた。
取材・文/成田おり枝