「東京コミコン2022」興奮必至の展示を振り返る!『スター・ウォーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などズラリ

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「東京コミコン2022」興奮必至の展示を振り返る!『スター・ウォーズ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などズラリ

世界最大級のポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2022」(略称:東京コミコン2022)が千葉県の幕張メッセで11月25日から11月27日まで開催された。3年ぶりのリアル開催となった今年は、海外から13人もの豪華俳優陣が来日。そのほか会場では、実際に映画で使用されたプロップやレアグッズの展示、コスプレーヤーの交流、漫画家やアニメーターの作品販売が行われるなど、コミック&映画ファンにとって夢の空間となった。こちらでは、展示グッズを中心にコミコンの人気スポットを振り返ってみたい。

東京コミコン2022に参戦!
東京コミコン2022に参戦!

本イベントは、マーベル・コミックスの編集長を長年務めた“ポップ・カルチャーの父”である故スタン・リーと、アップル共同創業者の一人で“テクノロジーの父”と言われているスティーブ・ウォズニアックが立ち上げた「シリコンバレーコミコン」の姉妹イベントとして、2016年12月に日本初上陸。全世代が楽しめるイベントとして親しまれている。

「スター・ウォーズ」シリーズのメンバーが顔をそろえ、会場を盛り上げた
「スター・ウォーズ」シリーズのメンバーが顔をそろえ、会場を盛り上げた

コロナ禍でかなわなかったリアル開催が3年ぶりに実現し、豪華ゲストも来場。オープニングセレモニーでは、ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー役)、イアン・マクダーミド(パルパティーン役)、アンソニー・ダニエルズ(C-3PO役)、アンディ・サーキス(スノーク役)、ダニエル・ローガン(ボバ・フェット役)といった「スター・ウォーズ」シリーズのメンバーが顔をそろえ、会場を盛り上げた。

等身大ダース・ベイダーのフィギュア
等身大ダース・ベイダーのフィギュア

企画展示でも、「スター・ウォーズ」コーナーは大人気。ILM社のアーティストと職人によって作られた等身大ダース・ベイダーのフィギュアは、とりわけ圧倒的な迫力と存在感を放っていた。象徴的なヘルメットやブラックサテンの裏地付きのケープ、レザーブーツまで細かく拝むチャンスとなった。

【写真を見る】R2-D2、R2-BHD、R2-X2が勢ぞろい!『トップガン』『ターミネーター』『ゴースト・バスターズ』の本物も来日
【写真を見る】R2-D2、R2-BHD、R2-X2が勢ぞろい!『トップガン』『ターミネーター』『ゴースト・バスターズ』の本物も来日

プロモーションやイベントで世界中をめぐってきたR2-D2、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)に登場したシルバーボディのR2-BHD、そして『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)、『最後のジェダイ』(17)に現れたR2-X2は、オフロード対応で砂のうえでも動作できるという。3体並んだ姿も愛らしく、それぞれの違いをじっくりと観察することができた。

『トップガン』のユニフォーム
『トップガン』のユニフォーム

「スター・ウォーズ」シリーズ同様に、長年愛され続けている映画のグッズも豊富。今年は『トップガン』の36年ぶりとなる続編『トップガン マーヴェリック』が特大ヒットを果たしたが、その第1作で使用されたプロップが東京コミコンで初展示された。トム・クルーズが演じたマーヴェリックのオフィサーキャップやユニフォーム、ウルフマン(バリー・タブ)の赤いパイロットヘルメットやフライトスーツパッチなど、劇中の感動がよみがえる小道具がズラリ。

デロリアンの内部もチェック!
デロリアンの内部もチェック!

『トップガン』と同じく80年代に映画界を盛り上げた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズからは、自動車型タイムマシン、デロリアンがお目見え。内部をのぞいて、カウンターやハンドルも見ることができる。その隣で来場者を待ち受けていたのが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(90)で使用されたマイケル・J・フォックス演じるマーティのウエスタンコスチューム。胸元のフリンジや刺繍も細やかだ。


マーティのウエスタンコスチューム
マーティのウエスタンコスチューム

また今年の東京コミコンには、我らが“ドク”、クリストファー・ロイドも来場!セレブステージで自身のベスト映画は「『エイリアン』、『グーニーズ』、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』」と明かしたジェームズ・マカヴォイが、ロイドと同じ時間を共有できたことに感激していたことも印象深い。スターをも魅了するのがロイドであり、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなのだ。

「T-800」のフィギュア
「T-800」のフィギュア

そして時間を行き来する名作SFといえば「ターミネーター」シリーズも忘れてはならない。アーノルド・シュワルツェネッガーが演じた「T-800」のフィギュアは、頭皮に埋め込まれた髪、ガラスの義眼が特徴。散弾銃の銃弾の穴で破れた衣服、身体の一部と顔の半分が引き裂かれて下にある組織と機械が見えるなど、「T-800」の苦痛が等身大で表現されている。

「T-800」のエンドスケルトン
「T-800」のエンドスケルトン

横に並ぶ「T-800」のエンドスケルトンは1作目の『ターミネーター』(84)の撮影で使われた現存唯一のものとのこと。本シリーズでSFXを担当したスタン・ウィンストンがジェームズ・キャメロン監督のデザインをもとに作製したという。

『ターミネーター2』のハーレー・ダビッドソン・ファットボーイ
『ターミネーター2』のハーレー・ダビッドソン・ファットボーイ

『ターミネーター2』(91)のハーレー・ダビッドソン・ファットボーイや、エドワード・ファーロング扮するジョン・コナーが乗車したホンダXR100Rなど、ターミネーターとジョン・コナーのアクションシーンが思い出されること必至の乗り物もお披露目されていたが、今回初登場したエリアで貴重なビーグルなどが並ぶ「スーパーライド」コーナーも大いににぎわっていた。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のゴルフカート
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のゴルフカート

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)のゴルフカート、ロマン・ポランスキー(ラファル・ザヴィエルチャ)とシャロン・テイト(マーゴット・ロビー)のグリーンMGや、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)のQボートや『007 ダイ・アナザー・デイ』の(02)アストンマーチン・ヴァンキッシュ、『ダークナイト』シリーズのバットモービル、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)のインターセプターなどが集結した様子は圧巻だ。

コミコンを60枚以上の写真で完全プレイバック!
コミコンを60枚以上の写真で完全プレイバック!

豪華俳優陣や漫画家、アニメーター、そしてファン同士でも交流をはかり、さらに作品への愛を深める絶好の機会となる「東京コミコン」。3年ぶりのリアル開催として「CONNECT〜新しいつながりの場」をテーマに掲げた今回の来場者数は、 67668人に達したという。コスプレコンテストやグッズコーナーにもファンの笑顔があふれ、まさに様々なコネクトを生みだした3日間となった。

取材・文/成田おり枝

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