キム・ヨングァン&イ・ソンギョンが愛を育む韓国ドラマ「Call It Love」、テンポの速い作品が席巻するドラマ界に一石を投じる?
2023年に設立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーが、今後公開予定の劇場公開作品とアジア太平洋地域(APAC)における動画配信作品を発表するイベント「ディズニー・コンテンツ・ショーケース 2022」が11月30日からシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催中だ。
ディズニープラスの韓国ドラマ「Call It Love」から、キム・ヨングァンとイ・ソンギョン、イ・グァンヨン監督が登壇。189cmの高身長、モデル出身のキム・ヨングァンと175cmのイ・ソンギョンが並ぶと、壇上が華やぐ!
ドラマシリーズ「サムバディ」では20kg以上も体重を落とすというストイックな役作りも話題になったキム・ヨングァン。映画『ハッピーニューイヤー』(12月9日公開)も控えるなど、順調にキャリアを重ねている。一方のイ・ソンギョンも「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」「流れ星」などで知られ、Instagramのフォロワー数は1448万人と驚異的な数字を誇る。
実は、2人にとって本作が初共演のラブストーリー。キム・ヨングァンは「イ・ソンギョンとはからかいあったり小突きあったりもする仲なんですが、本作の撮影で知らなかった一面を知ることができた。話し方、仕草…(自身が演じた)ドンジンとして見た時に、彼女を愛してしまうのがよくわかった」と振り返る。イ・ソンギョンも「ほかのことはなにも気にせず演じられる環境を作ってくださいました。心が通いあったと感じられる瞬間がたくさんあった」とコメント。
「役になりきったあと、どうやって自分自身に戻りますか?」と会場から質問が飛ぶと、「あまり作品と作品のブランクがないんですが…。次の役の準備をすることで、前のキャラクターは次第に抜けていくんです」と語る。一方のイ・ソンギョンは「役が終わったあと、一人旅をするのがパワーの源」と語るも、立て続けに3作品の撮影に臨んだそう。「愛しているこのキャラクターと、すぐお別れをしなければいけなかったことが残念でした」。
本作は、父親の不倫が発覚し、その後急逝、ウジュは父の愛人に家を追い出されてしまう。人生を狂わされたウジュ(イ・ソンギョン)は復讐を企むが、その過程でドンジン(キム・ヨングァン)と出会って恋に落ちる。しかしドンジンはなんと父親の愛人の息子だったことを知るという、復讐を目的に近づいた"出会ってはいけない”相手に恋をしてしまう物語。
監督は「大きな出来事が起こるわけではなく、『ああ、これが愛だったんだ』と徐々に溶け込むような作品」と表現。監督が「映像の編集作業をしている時に、スタッフと『2人は付き合っているんじゃないか?』なんて噂が飛ぶぐらい、恋に落ちた瞬間からウジュがかわいくなる。ノーメイクで素朴な格好なんですが、”恋をしてきれいになる”ことを観ている人が感じられるような作品になった」と笑顔を見せる。
「イ・ソンギョンさんともそういう話をしたことがあるんですが、心を慰めるような、深い共感を呼び起こすようなドラマが必要だと思う」と監督。激しいストーリー展開やテンポの速い作品ばかりが席巻するドラマ界に一石を投じるような、じわじわ愛を育む作品に仕上がっているそう。いまから配信が楽しみだ。
取材・文/編集部