赤坂アカが明かす、「かぐや様は告らせたい」7年半で迎えた完結への感慨。白銀やかぐやたちに伝えたい「またね」

インタビュー

赤坂アカが明かす、「かぐや様は告らせたい」7年半で迎えた完結への感慨。白銀やかぐやたちに伝えたい「またね」

「古賀葵さんは、かぐやを演じられる“オンリーワン”。古川慎さんは、天才」

『ファーストキッスは終わらない』の劇場での特別上映が叶い、「一体、アニメでどうやって表現するんだろう?と思うような展開もあるので、楽しみです」と期待した赤坂。2019年からスタートしたアニメ化作品は、原作の世界観を見事に表現して大人気を博した。赤坂は「僕のなかで、アニメ化は一つの目標だった」そうで、「それがかなった喜びは、とても大きなものでした。コメディ感も回を重ねるごとに馴染んできて、自分で観ていても笑えるし『ここ好きだなあ』と何度も観返してしまうシーンがあったり」とにっこり。

藤原書記の登場シーンは爆笑の連続だ
藤原書記の登場シーンは爆笑の連続だ[c]赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

とりわけ大爆笑したのが、「下ネタになってしまうんですが、『ちんちん回です』」とアニメ第1期7話のCパート「かぐや様は堪えたい」において、藤原書記(小原好美)が下ネタを連呼する場面だという。赤坂は「(7話の)最後のほうは、アニメの台本に僕が加筆しているんです。原作にない下ネタが増えています」と笑いつつ、「演出として、加筆したセリフ部分は『フェードアウトしていく』と聞いていたんですが、結果的にフェードアウトしないで全部使っている(笑)。原作からパワーアップしたシーンになったのではないでしょうか。小原さんには、申し訳ない気持ちでいっぱいですが…」と楽しそう。

また「テケテーン!」というBGMが入る瞬間もお気に入りだといい、「そのBGMはギャグシーンで使われがちだったんですが、第1期のラストでカッコいい感じで『テケテーン!』が入ってくる。本作は二面性を大事に描いている作品ですが、BGMでも二面性をうまく表現していただいたなと思っていて。そこもすごくお気に入りのシーンです」と大満足のアニメ化となったという。

声優陣のハマり具合も人気の理由の一つだが、アニメ化が決定した段階で「オーディションをして、しっかりと実力で選んでほしいとお願いした」といい、赤坂は「声優の皆さんには、信頼しかありません。皆さん、キャラクターの持っているものをきちんと表現してくれるし、シリーズを重ねるごとに、役者さんとキャラクターのズレが一切なくなってきている」と並々ならぬ信頼感を吐露。


天才に見えた白銀とかぐやの、ポンコツぶりが露呈していく
天才に見えた白銀とかぐやの、ポンコツぶりが露呈していく[c]赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

「かぐや役の古賀さんに関しては、かぐやを演じられるオンリーワンの魅力を感じています。かぐやはお嬢様的なキャラクターですが、腹黒さと清楚さというアンバランスさを持っている。古賀さんが、そのバランスをしっかりとつかんでくださった。かぐやの内面には、“氷かぐや”、“アホかぐや”など違う人格が潜んでいるのですが、それらが掛け合いをするシーンのアフレコも印象的です。古賀さんがその場面を一気に演じきったことも驚きですが、あまりの演技のうまさに周囲がざわついた。かぐやの内面のぐちゃぐちゃ感を演じられる、すばらしい声優さんにお願いできたなと思っています」。

さらに白銀役の古川についても、赤坂は「古川さんはものすごくギャグセンスが高くて、ラブコメである本作の現場を牽引してくださった方。天才だと思っています」と大絶賛。「これだけ笑える作品になったのは、古川さんの力が大きい。古川さんがベースを作ってくれて、みんながそこに乗っかっていくことで、どんどんおもしろい作品になっていったのではないかと感じています」と感謝しきりだ。

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