YEBISU GARDEN CINEMA再オープン!元宝塚トップスター・望海風斗が“ミュージカル界のスター”の魅力を熱弁
2021年3月から恵比寿ガーデンプレイス内の改装に伴い一時休館となっていたYEBISU GARDEN CINEMAの再オープンを記念して12月17日、ミュージカル映画『トゥモロー・モーニング』(公開中)の公開記念スペシャルトークショーが開催。元宝塚歌劇団雪組トップスターの望海風斗がゲストとして登壇した。
イギリスの音楽家ローレンス・マーク・ワイスのミュージカルを原作に、舞台版と2012年の映画版「レ・ミゼラブル」でエポニーヌ役を演じたサマンサ・バークスと、ミュージカル「オペラ座の怪人」のファントム役を史上最年少で務めたラミン・カリムルーが映画初共演を果たした本作。ロンドンを舞台に、ひと組の男女の愛と人生を、“結婚前夜”と“離婚前夜”の2つの時間軸から描いていく。
カリムルーの大ファンだという望海は「ラミンさんが舞台と違ってリアルで等身大のお芝居をされていたことに驚きました。あまりにも自然体でなかなか受け入れられず、いや、これは役だから…と思いながら見ました(笑)。でも子どもに接する姿がとても優しくて、普段のお父さんとしての一面が垣間見えるようでホッとしました」とファン目線で熱弁。
「初めてラミンさんを見たのが『オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン』の映像でした。そこで歌唱力と指先まで行き渡った繊細なお芝居に感銘を受けました。それから『ラミンさんだったらどうするだろう?』と考えるようになり、ラミンさんのロングトーンを聴きながらいつも練習していました」と、宝塚歌劇団時代から男役を演じる上で参考にしていたことを明かす。
そして昨年、自身のコンサート「SPERO」でカリムルーと初共演した感想を聞かれると、「ジェントルマンで本当にすばらしい方。歌唱がすばらしいことはもちろん、いまなにをすべきかをものすごく考えて行動されていました。大スターなのに、バンドの方々や周りのスタッフさんやキャストさんにも常に気を配ってくださる。その人間性に触れてさらにファンになりました」とうっとりした様子で振り返った。
劇中に流れる様々な楽曲のなかで特に印象的だった楽曲として、「Everything Changes」と「Look What We Made」の2曲を挙げる望海。「隣にいる人や家族、知人のありがたさに触れるきっかけになり、私も近くにいる人を大切にしようと改めて感じました。ミュージカルは歌と音楽を通して、見る人演じる人どちらも心を開いてつながることができます。是非このミュージカル映画を劇場でご体験いただきたいです」と本作の魅力を語った。
2015年にオープンして以来、洋画単館作品を中心に幅広いジャンルの作品を上映してきたYEBISU GARDEN CINEMA。再オープン後も邦画・洋画の話題作など、これまで以上に多彩で上質な作品上映にチャレンジしながら、“映画を楽しむ喜び”はもちろんのこと、より特別な映画体験を提供している。是非とも一度足を運んでみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬