芦田愛菜が緊張!?『かがみの孤城』原作者の辻村深月は「神様のような存在」

12月22日、丸の内ピカデリーにて、『かがみの孤城』(12月23日公開)の公開前夜祭舞台あいさつが開催され、當真あみ、芦田愛菜、宮﨑あおい、原恵一監督、原作者の辻村深月が登壇した。

2018年本屋大賞を史上最多得票数で受賞した辻村深月のベストセラー小説「かがみの孤城」は、子どもから大人まで幅広い世代に愛され、累計発行部数170万部を突破している人気ファンタジーミステリー。そんな話題のベストセラーを劇場アニメーション化した本作には、1000人以上参加のオーディションから選ばれた當真あみをはじめ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、芦田愛菜、宮﨑あおいといった豪華な声優陣が参加し、泣けるアニメーションの名手との呼び声が高い原恵一が監督を務めている。

原作者の辻村は、本作について「一番楽しみにしていたのは私かもしれない」とニッコリ。観た感想を問われると「感無量ですね。最初の段階の、まだ物語が動いていない時でも、あの子たちが私の思った通りに画面のなかいっぱいに動いていて。とても感動しています。監督していただくなら原監督にと思っていましたし、最初に『お任せください』と言っていただいたのを覚えています」とコメントした。

また、本作のオファーを正式に受ける前に、辻村と対談していたという芦田は、「もし私が演じるならオオカミさまの役が良いと言っていただいて、その時、夢のような話だと思っていたので、(オファーを受けた際)最初は信じられなくて。本当に私で良いのかなと。いつもより気合が多く入りました。(辻村さんは)私にとって神様のような存在。どうしてこんなおもしろい作品が描けるんだろうと」と、若干噛みながら話し、MCから「噛むのは珍しいですね」と突っ込まれると、「内心、気が気じゃないです。やっぱり緊張します」と、はにかんでいた。

そして、本作について芦田は「味方になってくれるような映画。私たちも頑張ろうと勇気をもらえる作品。もがいていても、そのままでいいんだよと言ってくれているような温かさを感じます。この映画だけは私の味方でいてくれるよう」とアピール。

原監督は、「公開を迎えてドキドキしています。明日になったらどういうことになっているか不安ですけど…。アニメーションは3年以上かかるのは当たり前ですが、5年は長かった。観る人からしたらそんなのは関係ないんですけど、やはり思い入れも強くなります」と心境を明かしていた。

取材・文/平井あゆみ