田野優花のウィンクも!『近江商人、走る!』主人公による圧巻の前口上を映した本編映像が公開
大坂、伊勢と並ぶ「日本三大商人」“近江商人”の活躍を描く、痛快ビジネス時代劇『近江商人、走る!』が12月30日(金)より公開される。公開まで1週間となった本作より、本編映像が解禁となった。
そろばん勘定だけでなく、ある時はケガをして働けなくなった大工を救済する方法をひねりだし、ある時は閑古鳥が鳴く茶屋をアイディアで助ける、そしてまたある時は、店の大借金返済に知恵で挑む。商いの才と人情に長けた主人公の近江商人、銀次の活躍を描いた『近江商人、走る!』。銀地役には、注目の新星、上村侑。銀次を支える先輩の蔵之介には「ちはやふる」シリーズを始め映画にドラマにと出演作が途切れない実力派、森永悠希。ほか黒木ひかり、田野優花、前野朋哉といった若手俳優たちや、筧利夫、真飛聖、矢柴俊博、堀部圭亮、渡辺裕之、藤岡弘、といったベテラン勢、とろサーモンの村田秀亮、アキラ100%こと大橋彰、たむらけんじ、コウメ太夫らユーモアあふれる笑い芸人たちが結集に物語を賑やかに盛り上げる。監督は『老人ファーム』(19)、『鬼が笑う』(22)などの新鋭、三野龍一が担当。無理難題に挫けず、あっと驚く発想で難局を乗り切る、商人ヒーローが誕生する。
今回解禁となった映像は、銀次が勤める米問屋、大善屋の近くのお茶屋で看板娘として働くお仙(田野)が、人気の看板娘が揃うお茶屋に客を奪われ、なんとか人気を取り戻したいと銀次に相談するシーン。銀次がお仙の人気を取り戻すための秘策を思いつき、それを仲間とともに実行に移すという本作でも屈指の盛り上がりを見せる場面となっている。お仙と同様、怪我をして働けなくなったところを銀次に救われた大工の佐助(鳥居功太郎)と銀次がともに舞台へ登場し、お仙の前代未聞の見世物を盛り上げるべく、集まった民衆へ向け舞台で前口上を披露。お仙の見世物を盛り上げる立役者として、「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」と民衆に呼びかける銀次の売り文句さながらの前口上は周りを巻き込んで民衆を惹きつけ、世の為人の為に行動する、まさに“商人ヒーロー”としての一面を垣間見ることが出来るシーンだ。
銀次は、幼いころに薬売りの行商に出ていた近江商人の喜平(村田)との出会いをきっかけに商人を志し、喜平の「金にならへんことでも世の為人の為に働くんや」という買い手よし、売り手よし、世間よしという「三方よし」の近江商人の精神を体現した言葉を胸に、周囲の人たちの悩みを持ち前の商才とアイデア力で解決していくというキャラクター。その銀次を演じる上村は、今年の11月に20歳を迎えたばかりの人気急上昇中の若手俳優。なんと主演を務めた本作の撮影当時は18歳だったという。本作へは念願の時代劇初出演という事で、そろばんの勉強に励み、足の甲を日焼けさせるため雪駄を撮影前から履きつぶすなど、徹底した役作りで撮影に挑んだ上村。現場でも上村の意見が積極的に取り入れられたと言い、今回解禁されたシーンでは「銀次は小さい頃から商人としてモノを売るというとこを意識していると思うので、自分で前日にメモを取って前口上で何を話すかは本当に自分でも考えてやってました」と振り返り、前口上の文言を銀次のキャラクターを理解した上で自身で提案したと明かす。
また、お仙を演じた田野は2011年から2018年までAKB48のメンバーとして活躍。2015年には宮本亞門演出のミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い~」で主人公のドロシー役を務めており、キュートな魅力と共に抜群の歌声とダンススキルを持っている。本シーンでは彼女の貴重なウィンクも披露し、見ている人の心を掴むような明るく楽しい気分にさせてくれる場面だ。
フレッシュな面々から、さすがの演技力で魅せるベテランまでが顔をそろえた『近江商人、走る!』。お正月にぴったりな痛快エンタメ時代劇を、ぜひ劇場で堪能してほしい。
文/サンクレイオ翼