主題歌はドレスコーズに決定!竹中直人監督、斎藤工主演『零落』本予告、追加キャストが一挙解禁

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主題歌はドレスコーズに決定!竹中直人監督、斎藤工主演『零落』本予告、追加キャストが一挙解禁

「ソラニン」の漫画家、浅野いにおの問題作を映画化する『零落』が2023年3月17日(金)より公開される。このたび、本作より本予告&ポスタービジュアルが解禁。あわせて、吉本ばなな、斉藤和義ら著名人からの共鳴のコメントが到着。また、ドレスコーズによる主題歌「ドレミ」および追加キャストも明らかになった。

【写真を見る】ドレスコーズが書き下ろした主題歌を収録した7inchレコードジャケット
【写真を見る】ドレスコーズが書き下ろした主題歌を収録した7inchレコードジャケット[c]2023 浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会

デビュー作『無能の人』(91)から10作品目となる竹中直人が監督を務め、主人公の元人気漫画家、深澤薫を斎藤工が演じる本作。また、風俗嬢のちふゆを、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインにも決定した趣里、深澤の妻である町田のぞみをMEGUMIが演じている。さらに、玉城ティナ、安達祐実、山下リオなど個性的なキャストが脇を固める。

解禁となった本予告は、8年間の長期連載を終えた深澤が、真っ白な原稿を目の前にペンを動かせずにいるところから始まる。敏腕編集者であるのぞみからは今、売れている20代の若手漫画家を勧められ、漫画家としての自分に口を出してくる人気漫画家、牧浦かりん(安達祐実)やアシスタントらに、「どいつもこいつも」と不満を見せる。SNSにあふれる読者の酷評、編集者との食い違い、喧嘩が絶えない妻との離婚危機、自堕落で鬱屈した毎日を過ごすなか、「漫画はどちらかというと嫌いかも」という風俗嬢のちふゆ(趣里)と出会い、人生の岐路に立つことに…。

本予告の冒頭では、小説家、吉本ばななの「もがくほどになにもかもがダメになっていく時期はある。そしてそこにしかない絶対的な美しさもある。観ていてとても苦しいのに、美しさにしか気づけないすばらしい映画だった」というコメントが挿入されている。また、ミュージシャンの斉藤和義は「グッと入り込めて一気に見てしまう映画でした。役者陣も素晴らしいし映像も美しい。それぞれの人生模様がリアルで思うところ沢山ありました。」とコメントした。

主題歌はドレスコーズの志磨遼平が書き下ろした「ドレミ」に決定。深澤のアンニュイな心象風景が目に浮かぶような、哀愁漂うバラードとなっている。また、志磨本人も本編に登場し、フリーライター役で漫画に登場する人物の名前を間違え、深澤につっこまれるシーンが本予告にも挿入されている。「ドレミ」と劇中歌「スーパー、スーパーサッド」のオリジナル音源を収録した7インチレコードが3月8日(水)に発売されることが決定し、「スーパー、スーパーサッド(劇中ラジオedit)」のダウンロードコードも封入される予定なので是非チェックしたい。

さらに、追加キャストとして深澤の大学時代の友人の山石役で吉沢悠、加賀役で菅原永二、平野役で黒田大輔の参加が発表された。風俗嬢のまりめっこ役で佐々木史帆、フリーライター(志磨)とともに深澤にインタビューする編集者の塚田役で安井順平、深澤のファンでSNSでもメッセージのやりとりするアカリ役で宮﨑香蓮の出演が発表された。しりあがり寿、大橋裕之らの出演も明らかに。


この他、相容れない男女のセリフが突き刺さるポスタービジュアルも解禁。孤独と向き合う深澤が、朝焼けの海辺に佇む様子を切り取ったもの。海の波と朝焼けのグラデーションに、深澤の繊細な気持ちの機微が表現されたようなビジュアルとなっており、キャッチコピーでは主人公と女性からのセリフで相入れない男女の関係が表されている。豪華追加キャストたちは深澤の物語にどのように関わってくるのだろうか?本作の公開を楽しみに待ちたい。

文/鈴木レイヤ

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