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中谷美紀を大森南朋がフォロー、「皆嘘つき」のキャストが集結

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中谷美紀を大森南朋がフォロー、「皆嘘つき」のキャストが集結

中谷美紀、大森南朋という、引く手あまたの実力派俳優が共演した『スイートリトルライズ』(2010年3月公開予定)の完成披露試写会が開催され、監督&キャストが舞台挨拶を行った。

原作は人気作家・江國香織の同名小説。結婚3年目の夫婦が持つ飢餓感と、それぞれの不倫相手との逢瀬を描いた切ないラブ・ストーリー。矢崎仁司監督は「江國さんの原作が、読めば読むほど深いものだったので、それを何とか画(映像)にしたいと思った」と、作品への想いを言葉にする。

初めて夫婦役を演じた中谷美紀と大森南朋。中谷は大森が主演のNHKテレビドラマ「ハゲタカ」の大ファンで、「撮影前にDVDでメイキングを見たら役柄さながらの仏頂面でインタビューに答えてらして、とても感じが悪かったんです。なので、お会いするのが嫌で……(笑)」と、きわどい発言。けれど、実際に現場に入ってみると「とても気さくな方でした」と、笑顔を見せる。

続けて「大森さんはいつも監督のものまねをしてくれて……」と、現場でのエピソードを告白するがなかなかその雰囲気が伝わらず、隣の大森が「クロストークしましょうか?」と、すかさずフォロー。

「監督は本番前のかけ声で“本番! よーい、よろしくお願いしまーす”って言うんですが、最初の頃はその“よろしくお願いしまーす”が気になって気になって」。それを真似していたと説明。中谷に対する第一印象は「テレビで見ている中谷美紀だなーと思った」と語った。

最後に監督は「俳優たちはみな素晴らしい“嘘つき”たちだったので演出の必要がなかった。僕がずっと思っていることは“人はわからん”ということです。理解しようとして映画を見るのをやめて、いっぱい感じてほしい。映画のかけらが忘れていた感情の記憶に刺さってくれたら幸せです」とメッセージを贈り、舞台挨拶を締めくくった。

人はどうして嘘をつくのか? 嘘は本当に必要なのか?『スイートリトルライズ』で“嘘”と“愛”について考えてみてはいかがだろうか?【取材・文/新谷里映】

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