ジョニー・デップ、男の美学を体現する“肉食系”のツボ

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ジョニー・デップ、男の美学を体現する“肉食系”のツボ

パブリック・エネミーズ』(12月12日公開)のジョニー・デップがかっこ良過ぎる! 演じる役柄は、大恐慌時代に実在した伝説の銀行強盗ジョン・デリンジャーだ。彼がひとめ惚れした女に“オレ様アプローチ”をかけていく肉食系男子っぷりが最高だ。

大胆不敵に強盗を重ねるデリンジャーは“パブリック・エネミー(社会の敵)”とされるが、彼が体現した男の美学には思わず嘆息。盗むのは汚れた金のみで、仲間を決して裏切らない。何よりも愛した女を最後まで愛し抜くという姿勢がたまらない。

扮したジョニー・デップも見事にハマっている。その昔はやんちゃでアウトローなイメージがあったが、今や最強のハリウッドスター。そんな彼が伝説のアウトローを演じているのだから感慨深い。しかも、劇中では恋人から「ジョニー」と呼ばれていて、まさにジョニー・デップ本人の男としての生き方、人となりが役に反映されているようにも思える。

デリンジャーの運命の女、ビリー役を好演したのは、『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(07)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤール。ふたりの愛を縁取る名曲「バイバイ・ブラックバード」も素晴らしい。この曲が、最後の最後までデリンジャーの男の美学を歌い上げる。

巷では“草食系男子”にスポットが当たっている昨今だが、本作を見れば“肉食系男子”にメロメロになること請け合いだ。ぜひ、男の美学をめいっぱい堪能して。【Movie Walker/山崎伸子】

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