立川談春が大野智ファンを敵に回す!?「サトシック?病気?」
『のぼうの城』の和田竜による時代小説を、嵐の大野智主演で映画化した痛快アクション時代劇『忍びの国』が7月1日(土)より公開される。本作で伊賀を治める上忍・百地三太夫を演じた落語家・立川談春が、独演会“映画「忍びの国」噺+らくご”を全国で開催中だ。6月16日に新宿文化センターで開催された同独演会では、談春独自の視点から映画の魅力を語り、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
談春は独演会を始めたきっかけについて「大野くんのファンに落語を観ていただくのはいい機会だと思ったのと、落語ファンは普段見慣れないような景色を見て、客席で上がってもらおうかと」と説明すると、会場からはどっと笑いが起こった。
談春は大野智ファンについて「大野くんのファンの方は“サトシック”って言うんですって。僕、ファンの方に『病気?』って聞いてしまいまして。敵に回さなくていい人種を敵に回しました」と苦笑い。
映画の試写会ではなく独演会ということで、千葉と札幌の回では大野ファンと落語ファンが5対5で、仙台では大野ファンが2割、落語ファンが8割を占めたそうだ。それは当日の来場者の拍手の大きさで判断しているが、本日もどうやら落語ファンの数の方が多かったようだ。
談春は「サトシックの方々、みなさんの恐ろしいつながりで連絡してください。(次回の会場)広島に『緊急!サトシック集合せよ!』と」と会場に訴えかけ、会場は大爆笑。
「サトシックのみなさんは、客席におじさんがいることがすごく新鮮なんじゃないかと。また、落語ファンは妙齢な女性が多いし。でも、落語ファンとサトシックのみなさんがお互いにちょっと牽制し合っているのが面白いです。もちろん最後は盛り上がるようになっているから大丈夫」と笑顔を見せた。
独演会の一部では、談春が映画の解説や撮影裏話、落語界の伝説話やシモネタまで、毒舌を交えた軽妙なトークで会場を沸かせ、二部では「『忍びの国』のテーマに沿っている」ということで談春が選んだ落語『紺屋高尾』が一席披露され、最後まで大いに盛り上がりを見せた。
『忍びの国』は、織田信長も恐れた伊賀・忍び軍団の活躍を描く時代劇アクション。主人公・無門を大野智が、妻・お国を石原さとみが演じる。【取材・文/山崎伸子】