広瀬すず主演『水は海に向かって流れる』大西利空、高良健吾、當真あみの出演が決定
2021年に映像化もされた「子供はわかってあげない」で漫画賞を総ナメにした田島列島の傑作漫画を広瀬すず主演で映画化する『水は海に向かって流れる』が今年6月より公開となる。このたび、本作より第2弾キャストが解禁となった。
26歳のOL榊さんと高校生の直達を中心に、曲者ぞろいのシェアハウスの日々を綴った田島のコミックを原作に、『そして、バトンは渡された』(21)、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)などの前田哲がメガホンをとる本作。家族のもとを離れた若者たちの、心の揺れ動き、あふれでる感情を丁寧に描いた。『流浪の月』(22)などの女優、広瀬が、クールで感情を表に出さない大人の女性、主人公の榊千紗を繊細に演じている。
このたび、本作のキーパーソンとなる直達を、自身も現役高校生である大西利空が演じることが発表された。『3月のライオン』(17)、『キングダム』(19)などで主人公の幼少期、「るろうに剣心」シリーズで明神弥彦を演じるなどキャリアを重ねてきた彼が、今回は約400名のオーディションを勝ち抜き大役をつかんだ。大西は「なにか大きなものを背負う役柄をいままで演じたことがなかったので、不安でいっぱいでした」と語っており、また前田監督は「長いキャリアを持っているのに、初々しさにあふれる天然な人柄と、初めて会ったのに何度も会っているような親しみやすさが利空くんの素敵なところで、直達そのものでした」と大西の演技に太鼓判を押している。広瀬は「自分より年下の方としっかり組んでお芝居をするのが初めてだったので、新鮮でした。テイクによって少しずつ演技を変えると、それを受けて直達も変わっていく姿を間近で見て、“昔の私だ”と思いました」と大西との年の差共演を振り返った。
また、直達がシェアハウスに住むきっかけとなる、直達の叔父でマイペースな漫画家のニゲミチこと茂道役に高良が決定。「大人になりきれない茂道で、ダメダメな部分はありますが、彼の純粋な明るさがこの映画の中にはある」と高良が語るとおり、本作全体のカラーを担うキャラクターとなっている。また、直達のクラスメイトで人気者の泉谷楓役を、若手俳優、當真が演じる。「カルピスウォーター」のCMで見せた透明感が話題となり、『かがみの孤城』(22)では主演声優を務めた當真だが、本作が長編実写映画初出演となる。直達に想いを寄せ、10歳年上の榊さんに対抗心を燃やす楓をフレッシュに演じており、嫉妬をぶつける対峙シーンでは「私が上手くいかず何度もやり直したシーンにも、広瀬さんはずっと側でお芝居にお付き合いくださいました」と初の長編実写映画の撮影を振り返っている。
過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言した榊さんは、10歳年下の直達と出会い、どのように変化していくのだろうか?個性豊かな男女5人が集うシェアハウスを舞台に繰り広げられる、家族でも恋人でもない特別な人間関係にぜひ注目したい。