鈴木亮平、撮影は「大変であればあるほど楽しい!」中条あやみは「みんなの背中を押してくれる」と鈴木の“圧倒的座長力”を証言
TBS日曜劇場枠で放送されたドラマの劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(4月28日公開)の完成報告会見が3月9日にノートルダム横浜みなとみらいで開催され、鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、石田ゆり子、松木彩監督が登壇。共演者陣が超過酷ロケを振り返るなか、主演を務める鈴木が「僕は大変なのが好きなんですよね。大変であればあるほど『楽しい!MERってこうだよね!』となる」と清々しい笑顔を見せ、周囲から「そうなんですよ!ちょっとおかしい」とツッコまれた。
本作は、オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、“1人も死者を出さない”という使命のもと、危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描くヒューマンドラマ。劇場版では横浜のみなとみらいを舞台に、大規模な撮影が実現。横浜のシンボルであるランドマークタワーや赤レンガ倉庫など日本有数の観光名所でもある建物を使用し、“TOKYO MER”メンバーや、新たなライバル組織“YOKOHAMA MER”の活躍を描く。撮影地の横浜を訪れての会見となり、“TOKYO MER”のチーフドクター、喜多見を演じる鈴木は「天気も最高で完成を報告するには、絶好の“MER”日和になった」とにっこり。「絶対に映画館で観てほしい映画になっています」と完成作に胸を張った。東京都知事、赤塚役の石田は「関われているだけで幸せ」とシリーズへ愛情を傾けていた。
厚生労働省の医系技官、音羽役の賀来が「ドラマシリーズの時から非常に濃い現場。僕自身もものすごく印象に残っている。いい意味で一番大変だった現場」と語るように、猛暑のなか、ランドマークタワーで起きた爆発事故を描く本作の撮影は過酷を極めたという。賀来が「過去いちキツかった」、東京消防庁の即応対処部隊隊長の千住を演じる要も「クランクアップの日に初めて、賀来くんと『過去で何番目にキツかったですか?』という会話をした。『クランクアップだから言いますけど』と。僕も『一番かな』と言いました」と苦笑い。セカンドドクター、弦巻役の中条も「大変なことしかなかった」と証言していたが、そんななか鈴木は「僕は大変なのが好きなんですよね。大変であればあるほど『楽しい!MERってこうだよね!』となる」と微笑んだ。
鈴木は「階段でいろいろな方を抱えながら、ひたすら階段を降りるというシーンが多かった」と救助シーンを振り返りながら、「途中から、背中の全面がつった。ものすごく痛いんですが、でも落とすわけにはいかないから必死でやる。『喜多見もこうだな、MERこれだぜ!』となる。監督、ありがとうございました」と過酷な現場に感謝しきり。松木監督は「亮平さんは、(爆発事故を描くための)火を減らそうかな、軽くしようかなとすると、『こんなもんでいいんですか』と焚き付けてくる」と明かし、周囲も大爆笑。「だんだん、挑戦されているような気持ちになった。共犯だと思っていただきたい」と続け、これには鈴木も「気をつけます。もちろん安全第一で」と目尻を下げていた。
中条は「皆さんが『いままでで一番大変だった作品』と言うように本当に大変だったんですが、みんなで大変な現場を乗り越えたことで絆を築き上げられた」とチームワークのよさについてコメント。「喜多見チーフがみんなの背中をいつも押してくれる。背中でみんなを引っ張ってくれる方だと思います。めげそうになっていると、グループLINEで亮平さんが『大変なこともありますが、私たちなら絶対にできます』と熱いメッセージを送ってくれた。絆が深まる出来事がいっぱいあった」と鈴木の座長ぶりに惚れ惚れとすると、鈴木は「そういういい話はどんどん言ってください!」とちゃめっ気たっぷりに応じていた。
最後まで晴れやかな笑顔の絶えないメンバーだったが、鈴木は最後に、「今回の映画のテーマは仲間」と力強く語り、「ゴールデンウィークにご家族で映画館に来ていただきたい。それに相応しい映画だと自信を持っています。日々、誰かのために頑張って仕事をしている方、一生懸命に生きている人、みんなに捧げる作品。『また明日も頑張ろう』という気持ちを持ってもらえる映画」と熱くアピールしていた。
取材・文/成田おり枝