第1回新潟国際アニメーション映画祭が開幕!押井守監督が意気込みを語る「アニメーションの裾野の広さを確かめてほしい」
長編アニメーションにスポットを当てたアジア最大級の祭典「第1回新潟国際アニメーション映画祭」の開会式が、3月17日に新潟市中央区の古町ルフル広場で開催。審査委員長の押井守監督、審査委員のジンコ・ゴトウとデヴィッド・ジェステット、フェスティバル・ディレクターの井上伸一郎らが登壇した。
本映画祭は、長編コンペティション部門を有していることが特色となっている。会期中はコンペティション部門の上映のほかに、近年の観るべき作品を集めた「世界の潮流」や、大友克洋監督のレトロスペクティブ、新海誠監督初期作品オールナイト上映など、計52作品の上映が予定されている。
開幕にあたって井上は、「長編に特化して、エンターテインメント性を重視している」と映画祭の特色を説明。「将来的に海外のお客様を含めて、この映画祭を起点に新潟へ多数の方が来場し、地方創生が成功する象徴的なイベントとなることを期待しています」と、本映画祭の今後の展望を述べた。
押井監督は、「アニメーションは、皆さんがよく知っている日本のアニメだけではありません。今回、コンペティションに参加する10本は、すべて絵柄やスタイルが違います。アニメーションの裾野の広さを、ぜひ確かめてほしいです。審査にあたっては、今日的な意味のある新しい作品を選びたいと思っているので、3人で慎重に審査します」と、審査委員長としての意気込みを語った。
審査員の一人で、『ファインディング・ニモ』(03)などの作品でプロデューサーを務めたゴトウは、「いまやアニメーションは世界的なものとなっており、そのなかでの日本から発信していける機会をいただけて、本当に嬉しいです」と喜びをあらわにした。同じく審査員で、米アニメーション配給会社「GKIDS」のジェステットは、「今回の映画祭では、いろいろなジャンルのアニメーションやそのテクニックを見てほしい」と、本映画祭での鑑賞ポイントを説明した。
第1回新潟国際アニメーション映画祭は、3月22日(水)まで、新潟市民プラザを中心に、クロスパル新潟、T・ジョイ新潟万代、シネウインドの4拠点を会場として開催。映画の上映やトークイベント以外にも、痛車の展示やアニソンライブなど多種多様なイベントも予定されている。
取材・文/編集部
日程:3月17日~22日(水)
場所:新潟市民プラザ、クロスパル新潟、T・ジョイ新潟万代、シネウインドほか
URL:https://niigata-iaff.net/