三石琴乃演じる“ちびちび”に、井上麻里奈&早見沙織&佐倉綾音もメロメロ!「三石さん、声帯いくつあるんだろう」
東京ビッグサイトで開催中の今年で10周年を迎える世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2023」にて3月26日、劇場版『美少女戦士セーラームーン Cosmos』(前編6月9日、後編6月30日公開)のスペシャルステージが開催され、三石琴乃(エターナルセーラームーン/月野うさぎ役)、井上麻里奈(セー ラースターファイター/星野光役)、早見沙織(セーラースターメイカー/大気光役)、佐倉綾音(セーラースターヒーラー/夜天光役)が登壇した。
武内直子による同名漫画を原作とした「美少女戦士セーラームーン」シリーズ最終章となる“シャドウ・ギャラクティカ編”を前後編の2部作で描く本作。すべてを破壊しこの宇宙をも支配しようと目論む新たなる敵“シャドウ・ギャラクティカ”に次々と仲間が狙われ、セーラームーンが再び戦いに身を投じていく。
三石が「こうして3人と一緒にいる空間は初めて」と声を弾ませたように、井上&早見&佐倉が演じる“セーラースターライツ/スリーライツ”とイベントに登壇するのはこの日が初めてとのこと。登場前には三石がキャラクターの生声を響かせる場面もあり、セーラームーンの大ファンだという3人は「動揺しています!」と興奮しきり。佐倉は「これが世界を救ってきた声なんだな」と感動していた。
ステージでは、“セーラースターライツ/スリーライツ”を演じたキャスト陣のセーラームーン愛が爆発した。「セーラームーン世代。小学生時代からセーラームーンと共に歩んできた。ありとあらゆるコンテンツを網羅してきた」という井上は、「まさかセーラー戦士になれる人生になるとは。いまだに信じられない」と吐露。これまで3回も「美少女戦士セーラームーン」シリーズのオーディションを受けてきたそうで、「どうしてもセーラー戦士になりたかった。最初に受けさせていただいて落ちた時は、家で号泣した。3回目のオーディションに落ちた時は、もう(シリーズに)出演することはできないんだと諦めきっていた。今回もスリーライツのオーディションが来るなんて、夢にも考えていなかった。星野光役に出演が決まって、現実とは思えなかった」と念願が叶い、いまだに夢のような気持ちがしているという。
早見も「信じられないという気持ちが大きい」と口火を切り、本シリーズは「一番最初のアニメの原風景。大好きなコンテンツ」と思い出を明かす。「憧れで、遥か彼方にいる存在だった」だけに、オーディションも「受けさせていただくことが一生の記憶に残ることだと思って、その場にいられるだけで幸せだと思っていた」と記念として受けた心境もあった様子で、「ここにいることが信じられない。不安と緊張がすごい」と汗をかいていた。
また「男の子になりたい女の子だった」という佐倉は、本シリーズに「大人になってから触れている」とのこと。「大人になってからもいっぱい響くセリフがある。ウラヌスとネプチューンとかヤバいし、皆さんのなかにも人生を捧げているような人もいると思うんですが、それもすごく理解ができる」と熱弁しながら、「実は『(美少女戦士セーラームーン)Crystal』にモブで出ている。8年前くらい。時を経て、スターライツとして関わる機会をいただけるなんて思ってもみなかった」と明かし、三石を驚かせていた。
本作で注目するキャラクターについてフリップに書いて発表する場面もあったが、三石は「セーラースターライツ」と声を大にして、キャスト3人も大喜び。続けて「普段はアイドルとしてかっこいいけれど、変身した後は超セクシーで、ミステリアスな部分もある。コスチュームがセクシー。ポイントは後ろのパンツのくぼみです!」とマニアックな好みを語ると、3人は「よく見ている!うれしい!」と歓喜していた。
また早見は「ちびちび」とフリップを掲げ、「今回のキーキャラクター。お声もかわいい!」と三石の演技を大絶賛。佐倉が「三石さん、声帯がいくつあるんだろう」と演技の幅に目を丸くすると、三石は「一個」と笑いながら「『ちびちびちゃんをお願いします』と言われた時に、『行けるかな』と思って、ちょっと楽器の調整を頑張りました」と語る。その後も佐倉が「育てたい」とちびちびに愛情を傾けるなど、井上も早見もちびちびにメロメロ。会場からも同意を表す拍手が上がっていた。
また佐倉が「三石さんが、スリーライツのグッズをくださった。三石さん、セーラームーンショップ行っちゃダメですよ!」と三石がショップに通っていることへの驚きと共に語ると、三石は「全然大丈夫。全然バレない。ガンガンいっぱい買っている。意外とみんな自分の目線がグッズにいっているから。スタンプカードも溜まっています」と飄々と語り、会場も大盛り上がり。最後には「うさぎちゃんはおっちょこちょいではありますが、周りのみんなに愛し愛されて、その愛があるゆえに前に進める力が沸き起こってくる。強くてかわいいだけじゃない、女の子たちの活躍をどうか応援してほしい」と呼びかけていた。
取材・文/成田おり枝