宇宙飛行士の野口聡一が、子どもたちの率直な質問に笑顔!『イントゥ・ザ・ネイチャー』プレミア試写会が開催|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
宇宙飛行士の野口聡一が、子どもたちの率直な質問に笑顔!『イントゥ・ザ・ネイチャー』プレミア試写会が開催

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宇宙飛行士の野口聡一が、子どもたちの率直な質問に笑顔!『イントゥ・ザ・ネイチャー』プレミア試写会が開催

4月3日、宇宙飛行士の野口聡一が、グランドシネマサンシャイン池袋にて行われたドキュメンタリー映画『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』(4月7日公開)のプレミア試写会に出席。Q&Aコーナーで、子どもたちの質問に答えた。

【写真を見る】日本版ナレーションを宇宙飛行士の野口聡一が担当した
【写真を見る】日本版ナレーションを宇宙飛行士の野口聡一が担当した

IMAXで1週間限定公開となる『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』は、アメリカの絶景28スポットを、3人の水先案内人の紹介のもと、40分ノンストップで巡っていく作品。アメリカの広大な景色のなかを馬たちが駆けるアリゾナ州のキャニオン・デ・シェリー国定公園や、雄大な砂岩層に囲まれたアリゾナ州のアンテロープ・キャニオンなど、知る人ぞ知る魅力的なスポットが登場する。

3人の水先案内人として出演するのは、ネイティブアメリカン初の宇宙飛行士であるジョン・ヘリントン、アラスカ出身のパイロットでテレビパーソナリティでもあるアリエル・トウェト、そして長距離ハイカーのジェニファー・ファー・デイビス。日本版のナレーションは、ヘリントンとNASA時代の同期で良き友人でもある野口が担当する。

Q&Aコーナーで子供たちからの質問に答えていった宇宙飛行士の野口聡一
Q&Aコーナーで子供たちからの質問に答えていった宇宙飛行士の野口聡一


イベントに登場した野口は、ナレーションについて「とってもいい体験でした。画に合わせて言葉を当てはめていくアフレコは、慣れないとなかなかいいペースで話せなくて、初めの内はいろいろと監督さんに指導していただきました」とコメント。「オリジナルはモーガン・フリーマンさんのナレーションで非常にすばらしく、それを聞きながら日本語に直して。プレッシャーはすごくありました」と振り返った。

また、オリジナルの台本を一部変更したことについては、「もちろん原作のイメージを大事にしつつ。宇宙遊泳のシーンや打ち上げ、国際宇宙ステーションの様子が映しだされる場面では、自分が実際に見た時のイメージとか、私が感じたことなどをセリフにさせてもらいました」と話していた。

そして、絶景28スポットを約40分間で体験できる同作品について、MCから「タイムパフォーマンスがいい作品なのかなと思いますがいかがでしょうか?」と問われると、野口は「1本の映画でアメリカのいろんなところを知ることができて、もちろんタイムパフォーマンスがいいと思いますが、一方で、すばらしいスクリーンで、日常生活から離れてどっぷりとアメリカの大自然に浸かれる作品だとも思います。束の間の海外旅行気分を楽しんでいただけるといいかなと思います」と答えた。

さらに、イベント後半のQ&Aコーナーでは、子どもたちからの質問に答えていった。まずは「相対性理論で光の速度に近づくほど、時間の経ち方が遅くなると聞いたのですが、野口さんはどう感じましたか?」と質問されると、野口は「よく勉強していますね」とニッコリ。

「宇宙に行って感じたこと」などを語った
「宇宙に行って感じたこと」などを語った

「広い宇宙を旅する時、スピードが速くなって、光の速さに近づくと、時間の進みが遅くなるという話ですけど。宇宙というのは時間とスピードとが密接に関係していて、光の速さに近づけば近づくほど、時間の方がのびていくというのが、相対性理論のおもしろいところ。将来、ワープ理論みたいなものも含めて、非常に速いスピードで宇宙を旅していくと、その宇宙船に乗っている人はあんまり年を取らないという可能性も。私たちのいる天の川銀河もすごく広いですが、これから新しい物理法則などが出てきた時に、そうした時間旅行も可能になるとおもしろいかなと思います」と答えた。

ほかに「子どものうちにやっていた方がいいことを教えてください」との質問が飛ぶと、「チームプレー、チームスポーツをやる経験をしておくといいかなと思います。大人になって自分一人でできることは限られているので。合唱やブラスバンドでもいいし、最近ではゲームなどでもありますよね」と回答。

「宇宙に行って感じたことはなんですか?」との質問には、「今日も迫力ある映像を見たと思いますけど、目の前で生きている地球の姿を見たことに感動しましたね。当然と思われるかもしれないけど、地球が回っていて。雲やオーロラの様子とか、いろんな表情あって、一瞬として同じ姿がない感じに『生きている』ということを感じました」と答え、「もう1度宇宙に行きたいですか?」との質問には「行きたいと思います。行く度に違う経験もありますし。宇宙船が時代によって変わっていくので、できることも、乗り方も変わっていくんですよ。毎回モデルチェンジした自動車に乗っているようなものなんです」と、分かりやすく話し、子どもたちとのやり取りを楽しんでいる様子だった。

『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』プレミア試写会に出席した宇宙飛行士の野口聡一
『イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること』プレミア試写会に出席した宇宙飛行士の野口聡一

取材・文/平井あゆみ

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