鈴木亮平ら、劇場版『TOKYO MER』上映後にサプライズ登場!スタンディングオベーション受け「こんなに幸せなことがあっていいのか」と感無量
TBS日曜劇場枠で放送されたドラマの劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(4月28日公開)の完成披露試写会が4月11日に東京国際フォーラムで開催され、鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子、松木彩監督が出席。上映後の興奮冷めやらぬ観客の前にサプライズで登場すると、会場からスタンディングオベーションが巻き起こった。
本作は、オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害の現場に駆け付け、自らの危険を顧みず患者のために戦う医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描くヒューマンドラマ。劇場版では横浜のみなとみらいを舞台に、大規模な撮影が実現。横浜のシンボルであるランドマークタワーや赤レンガ倉庫など日本有数の観光名所でもある建物を使用し、“TOKYO MER”メンバーや、新たなライバル組織“YOKOHAMA MER”の活躍を描く。この日は観客に向けた最初の上映となり、さらに公開前に行われる唯一の試写会というプレミアムな機会となった。
上映後の会場は涙を流している人も多く見受けられたが、エンドロール後に幕が上がり、キャスト、監督が登場すると観客はどよめき、大きな拍手が沸き起こった。スタンディングオベーションのなか司会から一人ずつ名前が呼び上げられた登壇者陣は、それぞれが観客に一礼。
“TOKYO MER”のチーフドクター、喜多見を演じる鈴木は「いままでいろいろと舞台挨拶をやらせていただきましたが、上映前と上映後、両方同じお客様の顔を見るのは初めてです。こんなに幸せなことがあっていいのでしょうか」と笑顔を見せ、「皆さん、本当にありがとうございます!」と感激しきり。「映画、どうだったでしょうか」と会場に語りかけ大きな拍手を浴びた鈴木は、気持ちをたかぶらせたまま「映画、どうでしたか?」と一列目の観客にマイクを向けた。観客からは「最高です!」と感想が送られ、鈴木は「僕たちも試写室で味わった想いを、これだけのたくさんの皆さまが味わってくださっていると思うと、僕たちも感無量です。ようやくここまで来ることができました。撮影から長かった。でも今日のお客さまの顔を見て、本当にやれてよかったなと思いました」と熱っぽく語っていた。
さらに「映画を観てくださったらわかると思うんですが、『MER』はここにいる一人一人、誰が欠けても成立しない物語。みんながいてくれたから、喜多見チーフとして存在することができました。ここにいるみんなにもう一度感謝を申しあげたい。ありがとうございます!」とお礼を述べた。音羽役の賀来は「観た後の方の表情が本当にすばらしくて、この映画に参加して、作った意味があるなと思いました。全国に『MER』の輪を広げていただけたら」と希望。徳丸役の佐野は「目が腫れている方もいる。目を冷やしてください」と涙している人を気づかいながら、「10人に広めてください」とアピール。すると潮見役のジェシーは「皆さんのお顔を見させていただくと、嘘のない涙だなと改めて思いました」と切りだしつつ、「佐野くんが10人といったので、11人に広めていただけたら」と不思議な競争が起こり、会場も大笑いだった。
松木監督とフォンチーは、観客の反応を目にして涙を流した。松木監督は「観た方のお顔を見られて、本当に感無量です。ありがとうございました」と声を震わせると、会場からは惜しみない拍手が送られた。最後に鈴木は「僕たちが届けたかったメッセージが、皆さん一人ひとりの心にきちんと伝わったんだなと感じられる機会をいただいた。今日という日は自分のなかで忘れられない日になりました。2年間このメンバーと、そして今回ジェシーくんと走り続けてきた日々が、皆さん一人ひとりの心のなかに残ったのなら、こんなにうれしいことはないなと思います。誰かのために生きている人たちの小さな勇気、献身を、壮大なストーリーにして届けられたらと思っていました。この輪を日本全国に広めていきたい」と力強く語っていた。
取材・文/成田おり枝