忍者と巨大ザメが激突!ゾンビにスプラッターも融合した、前代未聞のサメ映画とは

コラム

忍者と巨大ザメが激突!ゾンビにスプラッターも融合した、前代未聞のサメ映画とは

「スーパー戦隊」シリーズや「仮面ライダー」シリーズ、そして「ウルトラマン」シリーズと、日本を代表する特撮作品を数多く手掛けてきた坂本浩一監督がメガホンをとった国産サメ映画『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』が公開中だ。江戸時代を舞台に繰り広げられる、忍者vsサメの異種格闘技戦を描く本作は、なんでもありの“闇鍋”的な作品に仕上がっている。本稿ではその奇想天外な魅力を、場面写真と共に紹介していこう。

「忍者、忍術、アクション、ゾンビ、スプラッター、そしてサメ」濃密に詰め込まれた77分!

坂本浩一監督のもと、壮絶なアクションがノンストップで展開する
坂本浩一監督のもと、壮絶なアクションがノンストップで展開する[c]2022 REMOW

邪教集団“紅魔衆”の首領である鮫士郎は不老不死の力を得る為に呪術を使い、村で採れる真珠をサメを操ることで強制的に村人から巻き上げていた。この状況に業を煮やした村長は、助太刀を頼むべく村外れの寺にいる用心棒の潮崎小太郎に会いに行く。その仕事を引き受けた小太郎だが、行く手には菊魔と名乗る女忍者が立ちはだかる。そして村人の沙代を生贄として鮫士郎に捧げようとする村長に反発する信助と共に鮫士郎へ戦いを挑む小太郎。その前に現れたのは、この世のものとは思えない巨大な鮫だった。

村長に反発した信助は、小太郎と共に戦いに身を投じていくが…
村長に反発した信助は、小太郎と共に戦いに身を投じていくが…[c]2022 REMOW

「凄い映画ができました!忍者、忍術、アクション、ゾンビ、スプラッター、そしてサメ…と、カロリー高めのノンストップエンタテインメントです」と坂本監督が自信たっぷりに語る本作。国内外で人気を博すサメ映画であり、はたまた日本伝統のチャンバラ映画でもあり、それ以外にもあらゆるジャンル映画のエッセンスが盛りだくさんに織り交ぜられている。

そのなんでもありな雰囲気は、グラインドハウス映画を彷彿とさせる予告映像だけでもよくわかる。激しい忍者アクションはもちろんのこと、海岸に散らばった切断された体や血しぶきなどのゴア描写の数々に、ゾンビが現れたり、巨大ザメが飛んできたり…。これらがわずか77分という短い上映時間のなかに濃密に詰め込まれた、ジャンル映画ファン垂涎の贅沢な一本なのだ。

“ウルトラマンvs仮面ライダー!?”身体能力抜群のキャストが集結

用心棒の小太郎は、邪教集団の悪事に業を煮やした尊重から助太刀を求められる
用心棒の小太郎は、邪教集団の悪事に業を煮やした尊重から助太刀を求められる[c]2022 REMOW

主人公の小太郎役を演じるのは「ウルトラマンZ」の平野宏周。小太郎と共に戦う信助役を演じるのは「仮面ライダーゴースト」の西銘駿、そして彼らと対峙する鮫士郎役には「仮面ライダー響鬼」や「仮面ライダー電王」の中村優一と、さすが坂本監督作品といわんばかりに特撮出身の人気俳優たちが集結。

平野は「坂本監督ならではのアクション満載の作品。1秒1秒見逃せない展開になっています」とコメントを寄せ、西銘も「キャストスタッフ全員、死に物狂いで完成した作品になっていると思います」と、撮影現場から壮絶な戦いが始まっていたことを告白。

一方、村では沙代が生贄にされようとしていた
一方、村では沙代が生贄にされようとしていた[c]2022 REMOW

また、ヒロインの沙代役には、女優で空手世界一でプロレスラーで現役の看護師という“四刀流”で注目を集めている長野じゅりあ。さらに女忍者の菊魔役には空手経験者で女優&モデル業と並行しながら「RISE」のラウンドガールも務め、4月21日(金)にはキックボクサーとしてのプロデビュー戦が決まっている宮原華音。女性キャストのキレ味抜群のアクションも見逃せない。


ジャンル映画のあらゆる要素を、77分に全部乗せ!
ジャンル映画のあらゆる要素を、77分に全部乗せ![c]2022 REMOW

公開に先駆けて行われた完成披露上映会では、坂本監督とキャスト陣が舞台挨拶に登壇し、撮影現場の思い出や苦労、そして早くも続編への期待などを語り合った。そのなかで「本作は国産のサメ映画。肉も魚もやはり国産がいいじゃないですか。国産のサメ映画もめっちゃいいですよ」とアピールした西銘は、劇中で臓物まみれのキスシーンにも挑戦。「壁ドンみたいな感じで2023年は“臓物キス”を流行らせたいです」と会場の笑いを誘っていた。

『妖獣奇譚  ニンジャVSシャーク』は公開中!
『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』は公開中![c]2022 REMOW

抜群の身体能力を誇る俳優たちが繰り広げる体を張った怒涛のアクションに、忍者とサメのドリームマッチに、過激なゴア描写まで。まさに“全部乗せ”の『妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク』とはいったいどんな映画なのか。その全貌は映画館で確かめてほしい。

文/久保田 和馬

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