『THE WITCH/魔女』で初来日のシン・シア。山本千尋の中国武術に「ライバルにはなれない」
映画『THE WITCH/魔女 ―増殖―』(5月26日公開)のジャパンプレミアイベントが25日、新宿ピカデリーにて開催され、初来日を果たした主演のシン・シアとスペシャルゲストの山本千尋が登壇した。
前作『The Witch/魔女』(18)は、劇場公開後にSNSなどで評判が拡散。配信などで視聴者数約100万人超えを記録し大ヒット。続編となる本作は同じ世界観を共有しながらも、主人公には名もなき少女が新たに登場し、最先端のVFXにより飛躍的にスケールアップしたサイキック・アクションに仕上がった。
シン・シアは1400人超えのオーディションを勝ち抜き、主役を射止めた。オーディション合格を知られた時を振り返り「驚きすぎて、食べていたたこ焼きを落としてしまいました」とキュートな笑顔を見せる。撮影の思い出は大変さよりも楽しさが上回ったと微笑み、大雪に遭遇したことも前向きに捉え、「雪のおかげで幻想的なシーンもたくさんある、美しい映画に仕上がりました」と出来栄えに自信の様子。また、前作の主人公キム・ダミについて、「前作の大ファンなので、(現場で)会えたのはすごくうれしかったです」と共演を喜んでいた。
本作を鑑賞したという山本は「とても可愛らしい方で、吸い込まれるような表情が印象的です。まるで生まれて3日後なのか…というくらいの繊細で透明感のある表情でした(笑)。お会いするのをすごく楽しみにしていました」とメロメロ。さらに「日本語も流暢で、楽屋裏でご自身のステッカーを貼ったお菓子をいただきました。心をわしづかみにされています」とシン・シアを見つめ目を細めていた。
アクションシーンの撮影時のこだわりを尋ねられると「監督やアクション部とたくさんコミュニケーションを取ることを心掛けています。技術ではなく心のコミュニケーションが大事です」と答えた山本。また、本作でサイキックシーンに挑戦したシン・シアは「超能力を持っている設定なので、見えないものも見える演技が必要でした。想像力を最大限使って、集中力を高めるようにしていました」と撮影時のこだわりに触れた。
イベントでは山本が中国武術を、シン・シアがサイキックでのくす玉割りを披露する場面も。ドレス姿でキレッキレの武術を披露した山本の姿に、シン・シアは想像以上に驚いた様子。「本当にすばらしかったです」と目を丸くしながら、山本に何度も「すばらしかったです!」と感想を伝えていた。「共演するならどんな役がいい?」という質問に「いまの山本さんの武術の実力を見たら、ライバルにはなれません(笑)。ベストフレンドの役はいかがでしょうか?」と提案したシン・シア。韓国映画やドラマでは胸をキュンとさせられるという山本は「恋のライバルもいいと思ったけれど…。これだけカワイイから。ライバルだったけれど、最終的には男性のことはどうでもよくなって仲のいい友達に落ち着くのはどうかな?」と回答。同じ回答をしてうれしそうに顔を見合わせる2人に、会場から大きな拍手が送られていた。
最後の挨拶で山本は「疾走感のある映画です。シン・シアの魅力が詰まっています。脇を固める俳優陣もすごくカッコいいです。私もアジアで映画をやりたい、韓国の作品に出たいと思ってしまいました。これから映画を観るみなさん、ぜひ楽しんでください」と呼びかけ、シン・シアは「頑張って準備をして作った映画です。ぜひ楽しんでください」とコメント。最後は「とっても愛してるよーーー」と日本語のメッセージで締めくくり、大きな拍手を浴びながら、ステージをあとにした。
取材・文/タナカシノブ