『X エックス』で人々を恐怖に陥れた殺人鬼の誕生に迫る『Pearl パール』7月に日本公開決定
A24が贈る最新作『Pearl パール』が、7月7日(金)より日本公開決定。あわせて、予告とポスターが解禁となった。
『へレディタリー/継承』(18)、『ミッドサマー』(19)を手掛けた映画スタジオA24。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(公開中)が第95回アカデミー賞で7部門を受賞した本スタジオの最新作『Pearl パール』は、『X エックス』(22)の前日譚であり、現在製作中の完結編『MaXXXine(原題)』とあわせ、A24初の三部作としても注目されている。ダンサーを志し、華やかな世界に憧れるパール。人里離れた農場で、厳格な母と体が不自由な父に育てられた彼女の愛への渇望が、スターへの夢を育み、両親からの異常な愛が、その夢を腐らせていく。籠の中の無垢なる少女が抑圧から解き放たれたとき、比類なき無邪気さと残酷さをあわせもつシリアルキラーが生まれる。
解禁された日本版ビジュアルは、グラフィックデザイナーの大島依提亜によるもの。日本ビジュアル向けに、英字部分含めてロゴも新たに作成され、テーマカラーの“赤”が映えるヴィンテージ感ある仕上がりに。「スターになるの」とかわいらしい笑顔をみせる無垢なパールと、その血だらけの手の間には、斧を振り下ろす、覚醒したシリアルキラー、パールの姿が写しだされている。
また予告編は、1928年のミュージカル作品「Good Boy」のために書かれ、マリリン・モンローが歌ったことで有名になった楽曲「I Wanna Be Loved By You(愛されたいのに)」をアレンジした曲が印象的に使われ、ミュージカルスターを夢見る無邪気なパールの夢が閉ざされ、残虐なパールへと変遷していくさまが描かれる。パールを演じる女優ミア・ゴスの怪演ぶりが、脳天を刺激する斬新な予告編となっている。
監督と脚本は、『X エックス』に続けてタイ・ウエストが担当。『X エックス』で主人公のマキシーンと、最高齢のサイコキラー、パールを演じたゴスが、本作でも若かりし頃のパールを演じている。また、ゴスは、脚本とエグゼクティブ・プロデューサーとしてもクレジットされている。
昨年鮮烈なデビューをはたした、新たなるシリアルキラー、“パール”。彼女はどのようにして生まれたのか、どんな変貌をとげたのか。その行方を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
文/サンクレイオ翼