吉田修一のミステリー小説『湖の女たち』福士蒼汰&松本まりかW主演で映画化決定!公開は2023年11月

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吉田修一のミステリー小説『湖の女たち』福士蒼汰&松本まりかW主演で映画化決定!公開は2023年11月

吉田修一による同名小説を原作に、大森立嗣が監督、脚本を担当した『湖の女たち』が2023年11月に公開となることが決定。また、福士蒼汰と松本まりかがW主演を務めることが明らかとなり、あわせて監督、原作、そして主演を務める福士、松本のコメントが到着した。

吉田修一のミステリー小説「湖の女たち」福士蒼汰&松本まりかW主演で映画化決定!公開は2023年11月
吉田修一のミステリー小説「湖の女たち」福士蒼汰&松本まりかW主演で映画化決定!公開は2023年11月[c]2023 映画「湖 の 女 たち」 製作委員会

『MOTHER マザー』(20)の大森立嗣が、第35回モスクワ国際映画祭にて日本映画では48年ぶりとなる審査員特別賞受賞という快挙を収めた『さよなら渓谷』(13)ぶりに吉田修一とタッグを組んだ本作。琵琶湖近くの介護施設で起きた百歳の老人の不審死を巡り出会った刑事と介護士が深みへとはまっていく姿を描きだす。撮影は琵琶湖周辺を中心に、2022年10月から2023年2月にかけてオールロケで敢行。吉田による原作小説について、大森は「この世のケガレと生の輝きが渦巻くようなものすごい小説」、「大きな挑戦でしたが映画にしたいと熱望し、なんとか完成までこぎつけました」と語り、反対に吉田は「映画を見ていたつもりが、気がつけばずっとその映画に見られていたような感覚」、「ほんの少しの勇気によって世界が変わることを、あの涙が出るほど美しい湖の風景を通して観客にそっと教えてくれる」と完成した映画に称賛のコメントを寄せた。

福士は老人の不審死の謎を追う刑事、濱中圭介を演じ、福士と初共演となる松本が事件が起きた施設で働く介護士の豊田佳代に扮する。事件が行き詰まるにつれて、インモラルな関係に溺れてしまう刑事と容疑者という難役に挑んだ2人について、吉田は「なにかを問いかけるような凄みが強く伝わってくる」、「二人の姿に根源的なことまで考えさせられた」と語った。福士は「いままで経験したことのない役柄だったので、僕にとって非常に大きな挑戦であり、役者人生におけるターニングポイントと呼べる作品となったと自負しています」、松本は「あの強烈な映画体験は、生涯この身体から離れることはないでしょう」と全力で挑戦的な役に向かい合った撮影をそれぞれ振り返った。


あわせて撮影の中盤で撮られた、禁忌と無垢という対照的な感情に揺れ動き、抗おうとする2人が写るファーストビジュアルも解禁。1人の老人の不可解な死をきっかけに出会ってしまった男女を描く本作。公開までに明かされる続報に期待したい!

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