広瀬すず、連ドラ初主演作での恩人との再会に「正直一番嬉しかった」
漫画家・田島列島によるコミックを原作にした映画『水は海に向かって流れる』(6月9日公開)の完成披露試写会が5月10日都内で行われ、広瀬すず、大西利空、高良健吾、戸塚純貴、當真あみ、生瀬勝久、前田哲監督が出席した。
26歳OLの榊さんと高校1年生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描いた本作は、「恋愛はしない」と宣言する榊さんと10歳年下の直達が綴る、トキメキと感動の物語。過去のある出来事から「一生、恋愛はしない」と宣言する榊千紗を演じた広瀬。“年上のお姉さん”的な役どころに「なぜ私にこの話が来たのかと。私には妹や末っ子イメージが強いと思うので、最初は『え?』と思いました。でも新しい挑戦でもあり、ありのままというか変に構えずにできるかなと思った」と、新境地を切り拓いたことを明かした。
これに2015年の広瀬の連ドラ初主演作「学校のカイダン」で共演している生瀬は「とにかく可愛くて元気があって、やる気しかなかったような少女が、こんなお芝居をするようになって…」と当時の広瀬の姿を思い出してしみじみと思い入り、「役者はやりやすい役をやるよりも、やりにくい役をやった方がステージも上がる。これに立ち向かったすずさんも凄い。本当にいい役」と絶賛した。
生瀬の熱弁に広瀬は「16歳の時に初めて務めた主演ドラマの現場で人と話すシーンがあった時、生瀬さんが人と会話するときに相手に伝わるコツを何日も話してくれました。右も左もわからない誰からも信頼されていない状況下で、こんなに自分と向き合ってくれる先輩がいるんだと思った」と当時を回想。本作での再会に「生瀬さんが出ると知って正直一番嬉しかったです。ウワー!と。こうして一緒に舞台に立てて光栄です」と感動していた。
取材・文/石井隼人