生きてる?死んでる?20年間消息不明の監督「曽根中生」
鈴木清順、若松孝二といった大物監督ともコンビを組み、自身も数々のロマンポルノ作品を世に送り出してきた映画監督・曽根中生。そんな彼が監督、ないし脚本を手掛けた傑作ばかりを集めた特集上映<消えゆく曽根中生!?>が、シネマヴェーラ渋谷にて2010年1月9日(土)より実施されることになった。
曽根中生といえば、日本映画界における伝説的な脚本家集団「具流八郎」の創設メンバーであり、同グループには鈴木清順をはじめ、美術監督として第一線で活躍する木村威夫や『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』(09)で脚本を務めた田中陽造など、そうそうたる面子が参加していたことでも有名。彼らが協力して作り上げた鈴木清順監督作『殺しの烙印』(67)は、伝説的なカルト作として、今なお映画ファンから絶大な支持を得続けている。
その後、自身も日活ロマンポルノ作品や『嗚呼!! 花の応援団』シリーズ(76〜77)といった数々の作品を手掛け、順風な監督生活を送っていた曽根。だが1990年代に入り、突如、業界から姿を消してしまったのだ。一部では「トラブルに巻き込まれ殺されてしまったのでは?」とのウワサも出回っていて、その生死については現在でもさまざまな憶測が飛び交っているとか。
とはいえ、あくまでウワサのレベルなので、劇場に行けば監督が何食わぬ顔でひょっこり顔を出すかもしれないぞ!?【トライワークス】
作品情報へ