「呪術廻戦」榎木淳弥、“少年役を長く演じられる秘訣”を緒方恵美に直撃!「還暦まで虎杖の声を出し続けたい」
「呪術廻戦」のスペシャルステージが5月21日、東京ガーデンシアターで開催されたアニメーションスタジオMAPPAが主催するイベント「MAPPA STAGE 2023」内で行われ、榎木淳弥(虎杖悠仁役)、内田雄馬(伏黒恵役)、瀬戸麻沙美(釘崎野薔薇役)、緒方恵美(乙骨憂太役)が登壇。テレビアニメ第2期放送に向けて、第1期と『劇場版 呪術廻戦 0』(21)の振り返りトークのほか、第1期第2クールのオープニングテーマ「VIVID VICE」を歌う「Who-ya Extended」によるライブも行われた。
集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の芥見下々による漫画作品「呪術廻戦」は、人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描く物語。2020年10月から2021年3月までテレビアニメ第1期が放送され、同年12月24日には第1期の前日譚をつづる『劇場版 呪術廻戦 0』が公開となり、大ヒットを記録した。7月6日からは第2期の放送がスタート。五条悟と夏油傑の高専時代の物語「懐玉・玉折」として、劇場版で示唆された五条と夏油の決別した過去がついに明らかとなる。ステージでは第1期のダイジェストムービーと共に第2期の新PVもお披露目となり、迫力あふれる映像に会場からも大きな拍手が上がっていた。
第2期の放送を前に第1期を振り返ることとなると、榎木は「虎杖には頼りになる仲間が多い。その絆が見どころになると思います。伏黒はクールに見えるけれど、実は熱いキャラ。野薔薇ちゃんはバチバチに悪口を言い合っていたけれど、だんだん仲良くなっていく過程も見どころ」とコメント。内田は「見どころは、五条悟です!」とキッパリ。「瞬間で勝負を決める。物理的にも最強。メンタルもすごい」と続けると、榎木が「五条悟の“リアコ”みたいになっている」と笑うなど、息ぴったりのやり取りを見せていた。
また『劇場版 呪術廻戦 0』で乙骨憂太役として登場した緒方は、「このチームでは一番の新参者」とニッコリ。「ステキな座組の一員になれて幸せ」と喜んだ緒方に、この日は榎木、内田、瀬戸から質問をぶつけることになった。「緒方さんは30年以上やっていらっしゃって、主人公も多い」と切りだした榎木は、「ずっと少年の声を出し続けられる秘訣はあるんですか?」と質問。緒方は「“継続は力なり”なんじゃないでしょうか」と微笑み、「3か月ごとに就職活動をしなければいけないような業界のなかにあって、長く携われる作品に関われるチャンスをもらえることがまず大事なことであり、大変なこと。そういう作品に会わないと難しい。やっているから、積んでいけることもある。運も大きいよね」と後輩の気持ちに寄り添いつつ、質問に答えた。榎木は「僕は運がいいほうなのかもしれない。虎杖に出会えて、少年の声をやり続けられる。すごく恵まれているのかもしれないですね」としみじみと話し、「還暦くらいまで、虎杖の声を出し続けたい」と茶目っ気交じりに意気込んでいた。
内田は「乙骨の好きなところ、嫌いなところはありますか?」と尋ねると、緒方は「俯瞰で見た時には、そういうことを思ったりするんだけれど、やっていくと自分と同じみたいな感じになってしまう。『うじうじしているところが嫌だよね』と言われたら『そうだね』と言える。人に言われるのはOKだけれど、自分では『そういう悪いところありましたね。すみません』みたいな感じになっちゃう」と自分と同化したような感覚になると告白。そして瀬戸は、「街ですれ違った時に、声をかけても大丈夫でしょうか」と問いかけて会場も大爆笑。緒方は「当たり前でしょう!前の作品の時に、一緒にソフトクリームを食べた仲じゃないか!」と話し、瀬戸を笑わせていた。
7月6日(木)からは、いよいよ第2期の放送が始まる(MBS/TBS系列全国28局にて放送)。アフレコはすでに始まっているそうで、内田は「現場は一致団結して『作っていくぞ!』という熱いチームワークのもと進んでいます。収録、頑張ります!」と力を込め、瀬戸は「キャラクターたちがどう感じて、どう行動してくのかを楽しんでいただけたら」とアピール。放送を前に「ドキドキしている」という榎木は、「必ずすばらしいものにして、皆さんの期待に応えられるものをお見せできると思う」と語っていた。またトークの後には「Who-ya Extended」のライブが行われ、「たくさんの方々とであるきっかけになった大切な作品」と本作への想いを吐露。「『呪術廻戦』がこの先も愛されて続いていくように、自分たちももっと進化、パワーアップして、大きなアーティストになりたい」と宣言して、会場から大きな拍手を浴びていた。
取材・文/成田おり枝