山下智久、6年ぶりの王道ラブストーリーは「深くてすごく情熱的な作品」イ・ジェハン監督は山下の繊細な演技を絶賛!

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山下智久、6年ぶりの王道ラブストーリーは「深くてすごく情熱的な作品」イ・ジェハン監督は山下の繊細な演技を絶賛!

『私の頭の中の消しゴム』(04)のイ・ジェハン監督が山下智久を主演に迎えたラブストーリー『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』(6月9日よりPrime Videoにて独占配信開始)の配信直前イベントが6月5日にルミネゼロで開催され、山下をはじめ、新木優子、山本舞香、山口紗弥加、イ・ジェハン監督が登壇。レッドカーペットを歩き、ステージに上がった。

『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』の配信直前イベントが開催された
『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』の配信直前イベントが開催された

本作は、次第に目が見えなくなる病を患った漫画家の真治(山下)と、それを支える生まれつき聴覚障害を持つ女性、響(新木)の切なくも温かな愛を描くラブストーリー。山下が王道ラブストーリーを演じるのは、2017年のドラマ「ボク、運命の人です。」以来約6年ぶりのこと。山下は「深くてすごく情熱的な作品に仕上がっていると思います。デジタルでいろいろなことができてしまう時代になっていますが、自分のなかにもともと備わっていた情熱を呼び起こしてくれる作品になっている」と完成作に胸を張り、「僕らの想い、魂を受け取っていただけたら」と呼びかけた。

ファンを前に晴れやかな笑顔を見せた山下智久
ファンを前に晴れやかな笑顔を見せた山下智久

視覚障害を持つという難役に挑んだ山下だが、「真治の絶望を表現することも大事だなと思っていた。技術的に、どうしたら目が見えないことに説得力が生まれるのかということも考えた」そうで、役作りするうえでは「実際に視覚障害がある方にインタビューをさせてもらったり、自分の家で目隠しして数時間過ごしてみるなど、物理的なこともやらせていただいた」とあらゆる試行錯誤があったことを明かした。

再共演の感想を笑顔で告白!
再共演の感想を笑顔で告白!

山下と新木は、『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18)以来の共演となった。山下は「前回共演させてもらった時は、役としても距離がある役だった」と回想し、「今回は、より近くで共演させてもらった。今回は(新木演じる役柄には)手話やピアノもあって、そこにまっすぐ時間を費やして役を作っている、努力家な部分がより強く見えてきた。そこにリスペクトを抱いた」と感心しきり。さらに「大変な撮影だったので、ピリッとしてくる瞬間もあったんですが、そこに新木さんが来てくれると場が和んだ。僕も助けていただいた」と感謝していた。

生まれつき聴覚障害を持つ女性、響を演じた新木優子
生まれつき聴覚障害を持つ女性、響を演じた新木優子

「そう言っていただけて光栄」と照れ笑いを浮かべた新木は、「最初に共演させていただいた時は、まだまだ新人のような気持ちがあった。まさかこうやって同じ視点に立って、お芝居をする日がくるなんて。本当に光栄でした」と感慨深け。「5年前に共演させていただいた当時から、山下さんが変わらずそこにいてくださった。人に対して緊張感を与えないし、誰に対しても分け隔てなく、スタッフさんにも共演者の皆さんにも気を使ってくださる姿に、みんな助けられていた。ありがとうございます」とこちらもお礼を述べていた。


イ・ジェハン監督が来日!
イ・ジェハン監督が来日!

ジェハン監督が「団結するためのいい方法の一つは、みんなで一緒に食事をすること」というように、日本と韓国のスタッフが集った撮影現場に笑顔をもたらしたのは、“食”だという。新木は「撮影期間中ずっと、温かくておいしいものを食べていた印象。1、2月の撮影だったので現場が寒かったんですが、ご飯の時間になるとみんな笑顔でご飯を食べていた。そこで監督ともお話ができた」とにっこり。

山本舞香、ブラックのミニタイトドレスで登場!
山本舞香、ブラックのミニタイトドレスで登場!

山本が「山下さんがラーメンの差し入れをしてくださった。ラーメン、本当においしかった!」と声を弾ませると、山下は「噂で、韓国チームのスタッフさんが『ラーメンを食べたい』と言っていると聞いた」と笑顔で告白。「言葉の壁を超えて『いいものを作りたい』という結束力が生まれていた現場だった。日々学びの多い現場だった」と充実の表情を見せた。山口も「新木優子ちゃんが『毎日一つは韓国語を覚える』と言って、覚えたての言葉でいろいろな人に話しかけてコミュニケーションを取っていた。見ていて元気になった。想いって言葉にならなくても伝わるんだなと感じた」とチームが一つになっていく場面を目撃して、大いに刺激になったと話していた。

「監督から情熱を分けていただいた」と感謝した
「監督から情熱を分けていただいた」と感謝した

学びの多い現場だったと明かした山下は、「監督は、『一つの作品が完成を迎えて、皆さんに観ていただけるまでには、いろいろな奇跡が重なってできあがるものだ』とお話されていた。『あと何本、映画に携われるかわからない。だからこそ僕はこの作品をいままでの作品のなかで一番いいものにしたいし、時間が許す限り現場にいたい』とおっしゃっていた」と監督の言葉を振り返り、「監督にその情熱をわけていただいたような気持ちがあった。現場全体にその熱が伝わっていた。そういう現場に毎日通えたことは、僕のなかで大きな経験になりました。スタッフさん、キャストさん、関わってくれたすべての人に感謝したいという気持ちです」と心を込めた。ジェハン監督は「山下さんの演技はとても繊細。細やかな手の動き、手の先まで演技が行われていることに驚かされた」と山下の演技を称えていた。

取材・文/成田おり枝

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