ギャレス・エドワーズ×ジョン・デヴィッド・ワシントン×渡辺謙『ザ・クリエイター/創世者』特報映像&ティザーポスター解禁
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)のギャレス・エドワーズ監督と、デンゼル・ワシントンの息子で、『TENET テネット』(20)では主演を務めたジョン・デヴィッド・ワシントン、日本を代表する俳優の渡辺謙という、豪華な顔合わせによるSFアクション超大作映画『ザ・クリエイター/創世者』が9月29日(金)に世界同時公開されることが決定。このたび本作の特報映像とティザーポスターが解禁となった。
近年、各メディアなどでもAIの目覚しい進化や利便性が取り上げられているが、その一方で、AIの急激な進化に伴う危険性も叫ばれ始めている。本作の舞台は、そんな私たちに待ち受けているかもしれない、いまから50年後の未来。そこでは、人類を守るために作られたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こす。以来10年もの間、人類とAIとの壮絶な戦いが続くなか、高度なAI兵器を生みだした“創世者”暗殺のミッションが下された。敵地へ潜入した退役軍人のジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、“クリエイター”の居場所を突き止めるが、そこにいたのは少女の姿をした半分機械のヒューマノイド(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)だった。
今回解禁されたのは、人間とAIによる壮絶な戦いに加え、主人公のジョシュアとヒューマノイドである少女が心を通わせていく様子が、壮大な世界観と驚異的なビジュアルで描かれている特報映像。同時に解禁されたポスターでも、独特でエモーショナルな世界観が表現されている。映像では、未来を賭けてAIとの戦い挑んでいく人間たちから、勝利への強い意志や執念が伝わってくる。しかし、ヒューマノイドである少女を見つけたジョシュアは、自分に与えられた使命との葛藤を抱えながら、父親のような心優しい一面も見せていく。本作で2人の運命がどのように描かれていくのだろうか。また、映像内で流れるエアロスミスの代表ナンバーでもある「ドリーム・オン」も印象的。これはAIとの辛く激しい戦いのなかでも“夢が叶うまで、夢を見続けよう”と、主人公たちを鼓舞するような選曲となっており、これがなにを意味するのかが気になるところ。
そして、映像の中でもひと際目を引くのが、後頭部から耳にかけて機械となった状態の渡辺演じる謎のヒューマノイドだ。少女と似たつくりのヒューマノイドになっていることからも、ストーリーに大きく関わってくることが予想されるので、渡辺の活躍に大いに期待ができそうだ。さらに、映像には、少女が待つ建物の扉に記された日本語の注意書きや、未来の新宿や渋谷と思われる日本の街並みを映し出したシーンも見られ、物語のなかで日本がどのような場所として描かれているのかという点にも注目していきたい。
ギャレス・エドワーズが監督・脚本を担当した本作には、ワシントンや渡辺のほかにも『キャプテン・マーベル』(19)や『エターナルズ』(21)のジェンマ・チャン、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17)でオスカーを受賞したアリソン・ジャネイなど、人気実力を兼ね備えた精鋭たちも出演。人類の未来の鍵を握る少女が知る真実とは?そして人類存亡を賭けたAIとの戦いの行方とは?今後の続報を待ちたい。
文/山崎伸子