トム・クルーズ、『ミッション：インポッシブル』ワールドプレミアで笑顔！「観客を楽しませるために、常にスキルを向上させたい」

トム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作『ミッション：インポッシブル／デッドレコニング PART ONE』(7月21日公開)のワールドプレミアが、現地時間6月19日にロケ地であるイタリアのローマにて開催。クルーズら豪華キャストやスタッフ陣が黄色い歓声を浴びるなか、ファンサービスに応えた。

イベントには主演のクルーズをはじめ、常連のサイモン・ペッグやヴィング・レイムス、レベッカ・ファーガソン、さらに前作から参加したヴァネッサ・カービー、新たに加わるヘイリー・アトウェル、ポム・クレメンティエフらキャストに加え、5作目から本シリーズのメガホンをとるクリストファー・マッカリー監督らが登壇。ローマ中を見渡せる名所、スペイン広場を完全封鎖し、大階段に大きく敷かれたレッドカーペット会場には、世界中から60以上のマスコミや数千人のファンが詰めかけた。

最初にクルーズが現れると一気にボルテージがMAXとなり、マーチングバンドが本作のテーマソングを奏でるなか、ゲストが順に登場。30度を超える猛暑のなか、クルーズたちは取材陣の質問に丁寧に答え、集まったファンと気さくにセルフィを撮影するなど、交流を楽しむという神対応をしたことで、予定時間は1時間半オーバーとなった。

ワールドプロモーションツアーの幕開けとなった本イベントについて、クルーズは「ローマのこの街に感謝したい。世界、そしてこの国にとっても(コロナ禍で)非常に大変な時期に、ヴェネツィアでも撮影できたのは、特別なことでとても光栄でした。ここで撮影したカーアクションは片手で運転していますが、これは監督であるマッカリーのアイディアで、僕も『嘘だろ!?』と思いながら(笑)、片手に手錠をかけられて様々な通りでドリフトをしました。楽しかったです。ローマの街中を走り回ったから、撮影中、みなさんには我慢していただき、ありがとうございました」と大胆なカーチェイス撮影なども敢行した街を見渡しながら挨拶した。

続けてクルーズは「とにかく、すべては映画のためであり、ストーリーが大事です。ただ、こういうことを思いついてやるんじゃなく、何年も何年もトレーニングしていれば、やることを楽しめるようになります。若いころからバイクや車を運転したり、スカイダイビング、ジェット機、飛行機、ウォーバード、ヘリコプター、パラシュート、スピードウィングなど、全部トレーニングしてきました。歌ったり踊ったりもしてきましたし。これらすべてを映画に取り入れたいと思っています」と語った。

すると司会者から「それをPART TWOで？」と聞かれたクルーズは「ミュージカルになりますね(笑)」と答えて会場を沸かせる一幕も。クルーズは「ストーリーテラーとしての能力を高め、観客を楽しませるためにどのようなスキルを向上させることができるかを常に考えています。観客をどのように惹きつけるかが重要で、キャラクターの根底にあるのはストーリーなんです」と映画作りへのあくなき向上心をのぞかせた。

さらに先日、25回目の来日が発表されたクルーズは、待ちわびている日本のファンに向けても「元気ですか？日本に行くのが待ちきれません。皆さんに会えるのをとても楽しみにしています。みなさん、本当にどうもありがとう！」と7月の来日プロモーションにむけて、大いに期待が膨らむうれしいコメントを出してくれた。

イーサンの相棒ベンジー役のサイモン・ペッグは「最高の気分です。ホッとしているし、喜びもあります。この町にいられて光栄です。あの階段が劇中であんなことが起こっても大丈夫そうなのでホッとしています(笑)。トムと共演するときは毎回、冒険となることは分かっていますが、今回はそのなかでも最大級です。彼に会うたびに興奮せざるを得ない。なにかが起きるのは確かですから」と喜びを隠さずにコメント。

また、女スパイのイルサを演じるレベッカ・ファーガソンも「ロケ地や、新たなアクションシーン、そして男性も女性もすばらしい俳優陣が加わりました。観て、愛して！そしてまた観て。見続けてほしい」と力を込めた。本シリーズで3作連続の監督を務めたクリストファー・マッカリーからは「ハロー、日本の皆さん！皆さんに会いに、日本に行きますので、準備を整えてくださいね。ぜひなるべく大きなスクリーンで、大勢の観客と一緒にご覧ください。きっと楽しい時を過ごせるはずです」と、トムとともに7月に来日することが発表されるというサプライズも。

最新作では、大きな話題を集める断崖絶壁バイクジャンプや、市街地でのカーチェイス、列車での落下アクションなど、息をつく暇もない怒涛のアクションが展開される。予告編からは、シリーズがすべて繋がっていく“集大成”として、イーサンにこれまでにない極限のミッション(決断)が迫られることが明かされていた。

本プレミアで世界初上映された本作をいち早く目撃できた観客からは「トム・クルーズがまたやってくれた！驚愕のアクション、一か八かの賭け、ハラハラドキドキの終盤。過去最高のトムだ」、「何度でも観たくなる2時間43分」、「トム・クルーズは常に超トップクラスで、レベッカ・ファーガソンは今回も人気になること間違いなし、さらにシリーズ初登場のヘイリー・アトウェルが非常に良い！アクション、コメディ、彼女はすべてをやり切れるヒーローだね！」と興奮の声が上がった。公開まであと約1か月ということで、クルーズたちの来日も楽しみに待ちたい。

文／山崎伸子