小澤征悦、私物のムチ持参でインディ・ジョーンズの誕生日をお祝い!スピルバーグに“E.T.の顔真似”を披露した過去も告白
世界中で人気を誇るアドベンチャー・シリーズの最新作にして、ハリソン・フォードがインディ・ジョーンズを演じる最後の作品『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(6月30日公開)の公開直前イベントがTOHOシネマズ新宿で開催され、俳優の小澤征悦、モデルでタレントのゆうちゃみが登壇。公開日翌日の7月1日はインディ・ジョーンズの誕生日であることから、ステージにインディのトレードマークであるハットをイメージしたケーキが登場。会場に集まったファンとインディの誕生日をお祝いした。
考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく姿を描く本シリーズ。最新作では、“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝を巡り、インディが因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる。この日のMCは、お笑い芸人のこがけんが担当した。
「インディと共に成長してきたと言っても過言ではない」と本シリーズの大ファンだという小澤は、インディをイメージした衣装でイベントに参加。持参したムチは私物だそうで、「高校生のころに買った。当時アメリカでグッズとして売っていたもの。オフィシャルのムチです」とグッズを見せた。一方、本作のイメージカラーであるオレンジのドレス姿に身を包んだゆうちゃみは「第1作を観させてもらった。ほんまに初心者なんです」と告白。「ドキドキハラハラが止まらなかった。インディのギャップがかっこいい。今回の映画も早く観たいです」と初心者ながらインディの魅力に興奮しきりだった。
改めてシリーズとの出会いを振り返った小澤は、「7、8歳のころにアメリカで『レイダース 失われたアーク《聖櫃》』を観た。英語がわからなくても、映像を観ているだけで楽しかった。興奮して、自分をものすごい世界に連れて行ってくれると思った」と回想。
「インディ・ジョーンズは絶対に諦めない男。さらに人間性やユーモアもあるところが、愛せるなと思う」と力を込める。一足先に最新作も鑑賞したといい、小澤が「インディ・ジョーンズの最後の戦い。これまでのシリーズを観ていない人でももちろん楽しめますが、1作目から4作目まで全部観ていただくと、たくさんの伏線が散りばめられています。インディの歴史、インディの人生そのものが濃縮されているような映画になっています」と最新作の見どころを熱弁すると、こがけんも「ムチを使うとか、ヒロインが気が強いとか、帽子が大事、蛇が嫌いなど、インディの“あるある”がどのように反映されているのかも見どころ」とアピール。
小澤は「5作全部観ると、インディ・ジョーンズの人生だし、ハリソン・フォードの人生でもある。日本で言うところの“大河ドラマ”というくらい壮大。『どうするハリソン』という感じ」と茶目っけたっぷりに語る。レクチャーを受けたゆうちゃみは、「女性のパワフルなアクションにも期待」と笑顔を見せ、「初心者でも観られるというのは大きい。新しいものに出会えそう。教えてもらったことを思いながら、観てみたい」と公開日に向けてワクワクとしていた。
また小澤が、本シリーズの生みの親で、最新作ではジョージ・ルーカスと共に製作総指揮を務めたスティーブン・スピルバーグとの裏話を明かすひと幕もあった。小澤は「僕が10歳くらいの時に、うちの父がやっているコンサートにスピルバーグがいらした」と父親で世界的な指揮者である小澤征爾のコンサートをスピルバーグが鑑賞したといい、「親父が『E.T.』を作った人だと教えてくれた。すげえ!と思って、E.T.の顔真似をやった」と明かし、実際にその顔真似をやってみせるとゆうちゃみも「かわいい」とにっこり。小澤は「スピルバーグが優しいなと思ったのは、その後に手紙をくれた。便箋1枚に『君のE.T.の顔真似、好きだったよ』と書いてあった。いまでも壁に飾ってある」とスピルバーグの人柄の伝わる貴重なエピソードを披露していた。
取材・文/成田おり枝