「ウルトラマン・ザ・ライド 世紀の大決闘」に乗ってみた！山崎貴監督は「恐怖のなかに叩き込まれるおもしろさ」と自信

7月14日に西武園ゆうえんちにオープンした「ウルトラマン・ザ・ライド 世紀の大決闘(以下、ウルトラマン・ザ・ライド)」のプレスイベントが13日に開催され、アトラクションの制作に関わった映画監督の山崎貴と株式会社刀の津野庄一郎がおすすめポイントを語った。

「ウルトラマン・ザ・ライド」はゲストが「科学特捜隊(科特隊)」新人隊員として映画館「夕陽館」の地下にある基地へと訓練に向かうという設定だ。そこは科特隊の南関東特別作戦本部。新人隊員が飛行装備「フローター」の訓練へと出発すると、突然、最強と怪獣「宇宙恐竜ゼットン(以下、ゼットン)」に遭遇してしまう。「ウルトラマン」が駆けつけるが「ゼットン」からの猛攻で科特隊と「ウルトラマン」は窮地に立たされてしまう。はたしてゲストは「ウルトラマン」とともに地球の平和を守ることができるのか、科特隊の運命は。

ゴジラやキングギドラたちとの激闘に放り込まれるという超大興奮の体験が楽しめるライド・アトラクション「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦(以下、ゴジラ・ザ・ライド)」は、「VFX-JAPANアワード2023」のショートフィルム部門にて、最優秀賞を受賞するほど話題に。山崎監督と株式会社刀のクリエイティブチームの最強タッグで誕生した同アトラクションに触れ、津野は「『ゴジラ・ザ・ライド』の時は、本当にやばいアトラクションができたと思っていたのですが、今回はそれを上回る体験を目指しました。早くみなさんの反応が見たいです」とコメント。山崎監督も「『ゴジラ・ザ・ライド』を非常にたくさんの方に喜んでいただいたので、それを超えなきゃいけないという思いで作りました。みなさんがどう見てくれるのかが本当に楽しみです」と出来上がりに自信を見せつつ、ゲストの反応に期待している様子だった。

子どもの頃に最初に観た特撮のヒーローはウルトラマンだという山崎監督は「とにかく強い衝撃を受けました。原体験に近いもの。自分が(ウルトラマン・ザ・ライド)を手がけられることはすごく幸せなことで、子ども時代の自分に教えてあげたいです、『将来、ウルトラマンをやるぞ！』って（笑）」と満面の笑顔でよろこびを語った。アトラクションに登場する「空間科特隊」は山崎監督がネーミングを考えた架空の組織。

アトラクションでは「空間科特隊」に新人隊員として所属するという設定でストーリーが展開していく。「ワンカットなので、逃げたいのに逃げられないという状況に追い込んでいくのが『ウルトラマン・ザ・ライド』の醍醐味です」と語った山崎監督。作る労力はかなりのものだったとしながらも「没入感のある、逃げたいけれど逃げられない恐怖のなかに叩き込まれるおもしろさができたと思います」とおすすめポイントを解説していた。さらに「乗ってしまったら逃げられない、ものすごい体験が待っています。普段絶対得られないとても壮大な体験が待っているので、100%身を任せて楽しんでいただきたいです」とアピールしていた。

イベントには子どもから大人まで、約200名のウルトラマンファンが科学特捜隊員とともにアトラクション前に集合。「出動！」の掛け声で炎とウルトラマンカラーの赤とシルバーのテープが舞うド派手な演出でフォトセッションを行った。

フォトセッション後には、「ウルトラマン・ザ・ライド」の先行体験会が実施され、映画館「夕陽館」のロビーでしばし待機。コミューターに乗り込み地下へと出発すると、先輩隊員が出迎えてくれる。科特隊のキャプテンが映像で紹介され「空間科特隊」の活動について学びながら基地へと向かう。地下通路を抜け基地に到着したらいよいよ訓練へと出発となる。1分の1スケールで体感する「ウルトラマン」と「ゼットン」の戦いは壮絶そのものだ。訓練出発前に「激しい揺れに注意」と何度もアナウンスがあったが、想像以上に揺れるし、濡れるし、風も感じるので、Tシャツなどの軽装がおすすめ。めがねユーザーは、水滴を拭えるものを装備すると安心だ。

この日のイベントでは「夕陽館」1Fのキネマ売店でグッズの先行販売も行われ、サブレやコーンスナック、刺繍タオルや指人形を手にしたファンが行列を作っていた。急加速や急旋回など縦横無尽に飛び回る飛行体験ができる「ウルトラマン・ザ・ライド」。「ウルトラマン」とともに戦う疾走感と胸をアツくするドラマを存分に体感しよう！

取材・文/タナカシノブ