怖がりな俳優が、王道ホラー『ブギーマン』への出演を決めた理由「スティーヴン・キングのレガシーの一部に」

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怖がりな俳優が、王道ホラー『ブギーマン』への出演を決めた理由「スティーヴン・キングのレガシーの一部に」

ホラー界の巨匠スティーヴン・キングの短編小説「子取り鬼」を、『ズーム/見えない参加者』(20)や『DASHCAM ダッシュカム』(公開中)の新鋭ロブ・サヴェッジ監督が映画化した『ブギーマン』(8月18日公開)。本作で恐ろしい“ナニか”に狙われるハーパー家の父親ウィル役を演じたクリス・メッシーナは、「これまで演じてきたどの役柄よりも感情的で、心理的にボロボロになりました」と振り返る。

欧米で何世紀にもわたって語り継がれてきた民間伝承を、家族の喪失と再生の物語として新生させた本作。女子高生のセイディと幼い妹のソーヤーは、突然の事故で母親を亡くし、その喪失感から立ち直れずにいた。セラピストの父ウィルもまた心に深い傷を抱え、娘たちと向き合うことができない。そんなある日レスターという男が現れ、ウィルに奇妙な体験を語る。それ以来、ハーパー家には得体の知れない“ナニか”が潜むようになる。

【写真を見る】スティーヴン・キングの傑作短編を、ホラー映画界の新鋭が映画化
【写真を見る】スティーヴン・キングの傑作短編を、ホラー映画界の新鋭が映画化[c] 2023 20th Century Studios.

アカデミー賞作品賞受賞作の『アルゴ』(12)や、DC作品『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(20)、『AIR/エア』(23)など、話題作に立て続けに出演するメッシーナ。1990年代から映画やドラマシリーズなどさまざまな作品に出演しているものの、「実際の人生でいろいろ楽しいことがあるのに、わざわざ怖い想いをしたいとは思わない」と、ホラー映画への出演は避けてきたという。

そんなメッシーナはなぜ本作への出演を決めたのか?「最初に僕の関心をとらえたのは、原作者のスティーヴン・キングでした。彼のレガシーの一部になれるというのは、すごく光栄なことです。もちろん原作の短編小説を読んでみて、とても気に入りました」と振り返ると、「脚本はそこからかなり違ったことをやっていますが、それもまた賢いと感じました」と、原作ファンでも予想外の展開が待ち受けていることをほのめかした。

心に闇を抱えたハーパー家を狙い、得体の知れない“ナニか”が忍び寄る…
心に闇を抱えたハーパー家を狙い、得体の知れない“ナニか”が忍び寄る…[c] 2023 20th Century Studios.

さらにメッシーナは、娘役を演じたソフィー・サッチャーとヴィヴィアン・ライラ・ブレアとも撮影の2週間前からリハーサルを重ね、一緒にボウリングや水族館に遊びに行くなど密なコミュニケーションをとって信頼関係を築きながら“家族”になっていったという。

彼らハーパー家に迫る恐ろしい“ナニか”の正体とは、そしてハーパー家にどんな運命が待っているのか。劇場に足を運び、その目で確かめてほしい!

文/久保田 和馬


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