本屋大賞受賞のベストセラー「52ヘルツのクジラたち」杉咲花主演×成島出監督の初タッグで映画化決定!
<コメント>
●杉咲花(三島貴瑚役)
「この物語は、皆が自分の隣や心のなかにいる誰もに、拍手を贈れる日々への祈りだと思います。その志に少しでも加わりたくて、貴瑚という役を演じることになりました。信頼する成島組の皆さまと、力を尽くしていきたいです」
●成島出(監督)
「『誰にも届かない声などない』町田そのこさんのこの熱い想いにどうしたら映画はこたえられるのか。繊細で、力強く、残酷で、あたたかい本作に、大いなる覚悟で臨んでいます。この難しい作品に、撮影前から並々ならぬ思い入れで準備をすすめてくれた杉咲さんたちと、共に挑めることを心強く思います。52ヘルツで声なき声を上げる『だれか』に、この作品が届くことを信じて。熱い夏を乗り切りたいと思います」
●町田そのこ(原作)
「『52ヘルツのクジラたち』は、広大な世界に小さな魚を放流するような気持ちで送りだした作品でした。その魚がたくさんの方の手によって、まさに大きなクジラのような存在になり、大海を泳いでいる。それだけでも夢を見ている心地だったのに、まさか映画という未知の世界にまで泳いでいくなんて。
脚本をいただきましたが、自分の頭のなかで描いていた世界、ひとびとが、くっきり浮きでてくる気配をひしひしと感じて、震えました。これから、成島出監督や杉咲花さんをはじめとした俳優の方々、すばらしいスタッフの方々の手によってますますその輪郭を濃くし、色鮮やかになってゆくのだろうと思うと、楽しみでなりません。そして、貴瑚や愛、安吾たちの声なき声がたくさんのスクリーンに響く日が来る。誰にも届かない声などない、そう信じて書いた作品がたくさんのひとの心に届く日が訪れる。そのことがうれしくてなりません。
2024年、みなさまと一緒に彼らの声に耳を傾ける日を過ごせますように!と書きながら、いまだに『ほんとうに映画化なの?騙されてない?』と疑っていたりもするわたしです」
文/久保田 和馬