タランティーノ監督作『レザボア・ドッグス』30年ぶりに公開決定!“代名詞”を映した特報も

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タランティーノ監督作『レザボア・ドッグス』30年ぶりに公開決定!“代名詞”を映した特報も

世界に衝撃を与え、映画史を変えた偉大な一作とされるクエンティン・タランティーノ監督作『レザボア・ドッグス』(91)が、『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』として30年ぶりに正式公開されることが決定。2024年1月5日(金)公開となり、あわせて特報が解禁された。

『レザボア・ドッグス』は、1992年サンダンス映画祭で初めて上映され、過去に類を見ない斬新な構成と過激なバイオレンス描写が注目の的となり、圧倒的な絶賛を受けた。その後絶賛の声は衝撃とともに世界中に広まり、カナダのトロント、スウェーデンのストックホルム、スペインのシチェスと映画祭に出品される度に注目を浴び、世界各国で最優秀賞やグランプリなど数々の賞を受賞。なかでもフランスのカンヌ国際映画祭では、上映前からポスターやチケットに貼られた「心臓の弱い方はご遠慮ください」というステッカーが否応なしに目を引き、いざ上映されると途中退場の観客が続出すると同時に、最大の話題をさらった。

いまでは誰もが知るアカデミー賞受賞監督となったタランティーノだが、本作制作時は若干28歳で、脚本を数本執筆しただけで、まったく監督への道筋は見えていなかった。しかし、『レザボア・ドッグス』はその状況を一変させる。本作の凄まじい脚本に感銘を受けた、のちの盟友ローレンス・ベンダーと、『断絶』(71)で知られる巨匠モンテ・ヘルマンが製作に名乗りを挙げ、主演のハーヴェイ・カイテルは出演のみならず、資金面やキャスティングを援助。ティム・ロス、マイケル・マドセン、スティーヴ・ブシェミら強烈な個性派俳優たちが出演を快諾し、あっと言う間に“掃き溜めの犬たち”が結成されることとなった。この無名だったタランティーノによる念願のデビュー作には、監督のすべてが込められている。時間軸を超えた展開、ストーリーとは関係のない長回しの会話など、これぞタランティーノ映画と謳われる唯一無二のオリジナリティはこの時すでに完成されている。

宝石強盗のために集められた、互いの素性を知らずコードネームで呼び合う6人の犯罪プロフェッショナル。完璧な計画のはずだったが、大勢の警官が待ち伏せていた。仲間の中に裏切り者がいるのか?それは誰なのか?生き残った者たちは疑心暗鬼に駆られ、やがて血で血を洗う惨劇へと突き進んでいく。

今回解禁された特報では、その代名詞ともいえるオープニングシーンを公開。黒スーツに身を包み、ヤバい連中が並び歩く姿はスーパークール。また後ろに流れるジョージ・ベイカーの「リトル・グリーン・バッグ」は、本作を知らない人でも一度は必ず耳にしたことがあるはずだ。


本作の日本初公開は1993年4月24日。30年経ったいまでも、クライム・バイオレンスの最高傑作として、映画史に燦然と輝き、熱狂的に支持され、新たなファンを生みだし続けている。待望の劇場再公開となる2022年に完成したばかりのデジタルリマスター版をぜひ大スクリーンで観ていただきたい。

文/山崎伸子

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