BE:FIRST、初ライブドキュメンタリー映画の公開に感謝!「僕たちにとって最高で大切な一歩」
SKY-HIがプロデュースする7人組ボーイズグループ、BE:FIRSTの初となるライブドキュメンタリー映画『BE:the ONE』の初日舞台挨拶が8月25日に新宿バルト9で開催され、BE:FIRSTの全メンバーと来日を果たしたオ・ユンドン監督が登壇。BE:FIRSTがBESTY(BE:FIRSTファンの愛称)を前に感謝や未来への思いを語り、大きな拍手を浴びた。
2021年にオーディション番組「THE FIRST」から火がつき、デビューから1年でNHK紅白歌合戦に堂々の初出場を果たしたBE:FIRST。本作では、BE:FIRSTを大きく成長させた「BE:FIRST 1st One Man Tour “BE:1” 2022-2023」のライブパフォーマンスや、各メンバーのインタビュー、ライブの裏側などを内包。さらに映画でしか観られない映像として、世界を目指す彼らの一歩となる韓国で撮影した「Message -Acoustic Ver.-」のスペシャルパフォーマンスが観られる。
上映後の会場は、映画の満足度が伝わるような熱気でムンムン。メンバーがステージに姿を現すと、大歓声が沸き起こった。最初の挨拶ではRYOKIが「『BE:the ONE』で主演男優賞をいただきました、RYOKIです」とさっそく茶目っ気を見せ、笑顔いっぱいの舞台挨拶がスタート。「映画が大好きで、映画館で働いていたこともある」というのがLEOで、「『自分が映画に出たらどうなるんだろう』と漠然と思い描いていた。それを大好きなチームと叶えられる瞬間が訪れることを想像すると、ワクワクして。すごく幸せな気分でした。ここに立っていることも夢のような感じ」と自分たちの映画が作られたことに感激しきり。まだスクリーンでは本作を鑑賞できていないそうで「早く観たいという気持ちでいっぱいです」と目を輝かせていた。
RYOKIとMANATOは映画になったうれしさを同時に話しだしてしまうひと幕もあり、「せーので、言っておく?」とわちゃわちゃとしたトークを展開して、会場も大爆笑。RYOKIが「BE:FIRSTが映画になるってすごいよね。7人で登壇するなんて思っていなかった。誇らしい」と語ると、MANATOは「びっくりした。自分自身でもアーティストのドキュメンタリーや映画を観たりしますが、自分がその立場になるなんて想像がつかなかった」と驚きを隠せない様子だ。
RYUHEIは「ライブの裏側にカメラがいるのもすごく新鮮でしたし、また一つライブに向けて引き締まった緊張感を持てた。カメラマンさん含め、よりチームとして一体となっていくための士気が上がりました」と映画の制作陣がステージの裏側までを映し出してくれたことが、良い刺激にもなったという。
JUNONは「初めてのワンマンライブという早い段階で、僕たちの裏側を記録していただいた。大きな作品として記録していただけたことが、とてもうれしい。数年後に観た時に、またエモくなるんじゃないかと思います」と特別な作品ができたと話す。
SHUNTOは「映画ができると聞いた時の反応は、『映画?』ってなりました」と素直すぎる反応を明かして、観客も大笑い。「映画って、あの映画?って。うれしかったんですが、どのように公開されるのか全然わからなくて。いま実感として湧いてきて、すごくうれしいです」と目尻を下げていた。
この日のイベントでも素顔の伝わるやり取りで会場を大いに盛り上げていたメンバーだが、RYOKIは「パフォーマンスもダイナミックに撮影していただいて、迫力満点に描いていただいた。さらに楽曲のバックボーンや、僕たちがステージに立つ前の、人間としての魅力も詰まっている。僕たち一人一人がアーティスト以前に“人間である”という姿を見てもらった上で、感じ取ってもらえるものが映画に凝縮されていた」と熱弁。LEOも「音楽に対しては真剣に向き合って、メンバーやスタッフさんといる時は、和気あいあい。いつも自分たちが見ている風景を皆さんに届けられた」と自分たちらしさの詰まった作品になったと胸を張った。
ユンドン監督が「本作を制作しながら、BE:FIRSTさんたちが音楽というジャンルですぐに世界に進出するだろうと確信が持てました」と断言する場面もあったが、最後にはSOTAが「皆さんのおかげで今日を迎えることができました」とBESTYに改めて感謝。「僕たちは2年でホールツアーをまわらせていただいた」とライブを振り返り、「まだアーティストとしては短い人生ですし、小さな一歩だと思いますが、僕たちにとっては確実に、最高で大切な一歩。それをこのような形にできたことを、未来の自分たちが誇れるようにしたい。今後『伝説の始まりだね』と言われるように、これからも頑張っていきたいと思います」と未来を見つめ、会場から大きな拍手を浴びた。フォトセッションでもどんなポーズを取ったらいいかと迷うメンバーをファンが楽しそうに見守ったり、退場時にはメンバーそれぞれが遠くの席まで手を降ったり、たくさんの声援に精一杯応えようとしたりと、BE:FIRSTとBESTYの絆が見えるような舞台挨拶となった。
取材・文/成田おり枝