安藤サクラ&山田涼介共演『BAD LANDS バッド・ランズ』最狂姉弟の悪巧みを捉えた新規場面写真
第151回直木賞を受賞した「破門」や、「後妻業」などで人間を突き動かす欲望を描いてきた作家、黒川博行による重厚な傑作小説「勁草」を原田眞人のメガホンで映画化する『BAD LANDS バッド・ランズ』(9月29日公開)。本作より、場面写真が新たに解禁された。
映画『百円の恋』(14)や『万引き家族』(18)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラが主人公のネリ、そして安藤演じる主人公ネリの弟、ジョーを『燃えよ剣』(21)以来、2度目の原田眞人監督作品の参加となる山田涼介が演じる本作。2人に加え、宇崎竜童、生瀬勝久、吉原光夫、江口のりこ、天童よしみ、大場泰正、淵上泰史、サリngROCKらが共演し、社会の最底辺で生きる姉弟の姿を描く。
金髪に黒いキャップ姿が印象的なネリは、安藤が原田監督と話し合いながら作り上げたキャラクターだという。撮影現場での安藤は、本番前に独自の発声をして喉をほぐしたり、柔軟体操のように体を動かしたりしながらコンディションを整えていたそうで、それを目にした原田監督は劇中のネリの言動として採用。安藤も「監督はその場で思いついたことをも味方につけて演出されるので、どんなハプニングや出会いがあっても楽しめるように、監督の発想に対応できるよう常に“漂っている”状態でいることを、一番大切にしていました」とコメントを残している。
一方、黒い革ジャンがトレードマークのジョーはネリの前では可愛げのある表情を見せるも、姉のいないところでは一転しサイコパス全開で狂気に満ちた表情を見せるのが魅力的なキャラクター。山田は「自称“サイコパス”なんですけど、ネリ姉といるときはどこか可愛い弟でありたいなという思いが、常に頭の中にあって。可愛いけど危ない人、みたいな。美しいものには毒があるじゃないですか(笑)。脚本からジョーのバックグラウンドを想像したりもしましたね。漢字の読み書きが苦手なのに、数字にだけ異常に強いのは、小さいころから悪さばかりしてきたからだろうなとか。そういうところは大切に演じようと思っていました」と演じるうえで意識した点を語っている。
日本映画界を牽引するキャストとスタッフが贈る予測不可能なクライムサスペンスエンタテインメントである本作。ぜひ最狂姉弟のスリリングが戦いを、スクリーンで見届けてほしい。
文/サンクレイオ翼