『この世界の片隅に』片渕須直監督が帰還!『つるばみ色のなぎ子たち』パイロット映像が公開
第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞など数々の賞を受賞した『この世界の片隅に』(16)、そしてそれを作りかえたもうひとつの映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(19)に続く、現在鋭意制作中の片渕須直監督最新作『つるばみ色のなぎ子たち』。9月16日に開催された京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2023にて、本作のパイロット映像が初解禁された。
本作は、枕草子が書かれた千年前の京都を舞台に、清少納言が生きた日々を描く映画。構想6年をかけ、片渕監督の徹底的な研究と調査と綿密な分析によって制作されている。本作については、今年5月21日に、『つるばみ色のなぎ子たち』という題名、灰色の喪服の十二単を着た女性の姿を描いたビジュアルが公開されたが、今回初公開のパイロット映像によって、さらに新しいイメージが付け足された。
印象的なのは、たくさんの子どもたちで、疫病で倒れたらしい女の子の姿も見られる。そして、凶兆であるかのような天体たち。無心になにかを書く清少納言の後に映し出される4行の言葉は、『枕草子』の一節だ。映画の全貌はまだ明らかになっていないが、これからの制作期間を通じて、片渕監督たちの手でどんな映画に育っていくのかに期待が高まる。
監督補に浦谷千恵、作画監督に安藤雅司、音楽に千住明といった最高峰のスタッフが参加するなか、今回の京まふ2023では、 美術監督の金子雄司(『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』『アイの歌声を聴かせて』『ジョゼと虎と魚たち』)が追加発表された。今後の続報にも期待したい。
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