岡田将生、『ゆとりですがなにか』舞台挨拶で松坂桃李、柳楽優弥と仲良しトーク「この作品を愛してます!」
映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』(10月13日公開)の完成披露試写会が9月19日、TOKYO DOME CITY HALLにて開催され、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥、安藤サクラ、仲野太賀、吉岡里帆、島崎遥香、木南晴夏、吉原光夫、吉田鋼太郎、水田伸生監督が登壇。レッドカーペットを歩き、約1600人のファンに映画の完成を報告した。
2016年4月に放送された連続ドラマ「ゆとりですがなにか」を映画化した本作は、30代半ばとなった“ゆとり3人組”が、新たな人生の岐路に立つさまを描いている。「7年前にドラマが始まり、次の年にスペシャルドラマが放送されて。間がかなり開いているので、求められるのか不安でした」と語った岡田だが、現場に入り、このメンバーと芝居をするとすぐに感覚が戻ったと笑顔を見せていた。「『ゆとり』でこの規模感はびっくりです」と会場を隅々まで見渡した松坂は「多くの人に来ていただき、感無量です」とよろこびを爆発させ、「いい意味で変わらない空気がこの現場にはあります。ものすごい安心感といい緊張感でお芝居をしていました」と報告していた。柳楽は「7年経ってもこれだけの方に届けられることがすごくうれしいです」とにっこり。大切で大好きな作品を映画化して届けられることにもうれしさを感じていると明かした。
連続ドラマ放送時は「かなり嫌われました…」と苦笑いの仲野は「7年ぶりの山岸は、成長しています。当時のギラつき、棘のようなものが若干なくなっています。劇場版では当時の武器が使えなくなっていました。(キャラクターが)成長したがゆえに演じる難しさがあって。芝居がやたらデカくなっているのが反省点です」と告白し、会場の笑いを誘った。
イベントではゆとりメンバーの仲の良さにクレームが入る場面も。本作で初めてシリーズに参加した吉原が、トーク中にわちゃわちゃする3人の姿を見ながら「これが嫌だったんです。本当にこの3人が、仲が良すぎて家族のような絡みをしているんです。その(空気の)なかに、『おはようございます!』と現場入りする毎日がとにかく地獄でした」とニヤリと笑いながら、ジョーク混じりにゆとりメンバーの仲の良さをうらやんでいた。
このコメントに反応したのは「本作では出番が少ない」と不満を口にした吉田。「この3人はとにかく仲が良くて。僕はその仲の良さに嫉妬していました。仲間に入っていけない悲しさ、嫉妬が連ドラの時からありました。今回は特に顕著。出番が少ないんです。大人だから(事情は)分かります。映画だから、みんなにスポットは当てられない。でも、それにしても宮藤(官九郎)の脚本はひどい!俺を蔑ろにしている」と抗議。水田監督から「宮藤って呼び捨てにして…」とツッコミが入ると、「今日は来てないからね」と肩をすくめて、共演者を笑わせた。
ちなみに、吉田は宮藤への抗議として、台本通りにやらなかったシーンがあるとも告白。「勝手にやらせてもらいました。(吉原)光夫と共に、アウェイチームだからこそできるというものがありました」と胸を張って付け加えた吉田に、吉原が「僕はうらやましかったと伝えたかっただけです!」と慌ててフォロー。こちらも仲の良さが伝わるトークで盛り上げた。
最後の挨拶で岡田は「トークはなんかぐちゃぐちゃになっていましたが、僕たちの仲の良さがスクリーンに映っています。僕たちはこの作品を愛しています。みなさんにも愛していただければ、本当にうれしいです。よろしくお願いいたします」と呼びかけ、和気あいあいのイベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ