ゾロ=新田真剣佑が語る、「ONE PIECE」への憧れ「人生の大半を一緒に過ごしてきた」
尾田栄一郎の世界的人気コミックを実写ドラマ化したNetflixシリーズ「ONE PIECE」。8月31日に全世界で配信がスタートするや世界各国で視聴数No. 1を叩きだし、早くも続編となるシーズン2の制作が決定するなど話題が尽きないなか、MOVIE WALKER PRESSでは“麦わらの一味”を演じたキャストたち5人のインタビューをお届け。第2回は、ロロノア・ゾロ役を演じた新田真剣佑だ!
本作の世界配信を機に、それまで約321万人だったInstagramのフォロワー数が510万人まで爆増した新田。世界的アクションスターの千葉真一を父に持ち、高校卒業までアメリカで過ごした後、2014年ごろから本格的に日本で俳優活動をスタート。それ以降の活躍ぶりは言わずもがな。「ちはやふる」シリーズや「イチケイのカラス」、「鋼の錬金術師」シリーズなど映画やドラマに次々と出演し、『聖闘士星矢 The Beginning』(23)ではハリウッド映画初主演。今回の実写「ONE PIECE」で再び日本発の作品に携わることとなった。
「自分は1996年生まれということもあり、物心がつく前から『ONE PIECE』という作品が存在しました。人生の大半を一緒に過ごし、いつも隣にあったのがこの作品です」と、昨年連載開始25周年を迎えた「ONE PIECE」への底知れぬ想いをあらわに。数多くの魅力的なキャラクターが登場するなかでも特に強い憧れを抱いていたのが、今回自ら演じることになったゾロだったという。
「個人的には、どうしてもゾロに強い憧れを抱いてしまいます。キャスティングの時には、自分がどのキャラクターのオーディションを受けているのかわからなかったのですが、もしゾロ役でなかったらオファーをいただいても断っていたかもしれません。それくらい自分にとって特別なキャラクターなんです」。そして「ゾロ役をいただけて光栄です」と改めてこの役を勝ち取った喜びを噛みしめる。
また、ゾロを演じるに当たっては、これまで新田が培ってきた様々な経験が大いに活かされたようだ。「撮影が始まる前には、8歳の頃に始めた極真空手を改めて練習しました。ほかにも体操や水球をやったことがあったし、子どもの頃には毎年夏に父のスクールにも通っていたので、その頃からもう役の準備はできていました」。
さらに完璧を期するため、新田はスタントの稽古に数週間かけた。「ゾロの動きを作る期間はとても有意義なものでした。そこでゾロという役を掴めたと思います。制作が始まった時点ですでに殺陣のことも理解していましたが、ゾロのような三刀流というのはやったことがなかった。その練習が一番大変だったかもしれませんね」。
父譲りの存在感と表現力をもったアクションで、大好きなキャラクターを見事に演じ抜いた新田。役作りのためにピアスを3つ開けるなどビジュアル面からのアプローチも怠らなかった彼は、劇中で華麗な三刀流アクションを披露。まだ未見の方も、鑑賞の際にはぜひ新田の再現度に注目いただきたい。
文/久保田 和馬