ニコラス・ケイジがヅラ&ひげ&つけ鼻で凶悪男に大変身!
『リービング・ラスベガス』(95)でアカデミー賞主演男優賞を受賞した演技派であり、『ザ・ロック』(96)や『ゴーストライダー』(07)といったアクションやヒーローものにも出演するなど常に挑戦を続ける俳優ニコラス・ケイジ。そんな彼が主演最新作『キング・ホステージ』(7月26日公開)で、なんとヅラ&ひげ&つけ鼻というコスプレ寸前の驚きの大変身を遂げている!
本作でケイジが演じるのは闇の帝王と呼ばれる男キングで、いつも何かに対してキレているというあんまり友達になりたくないタイプ。町の成功者J・Pに嫉妬した彼はJ・Pのマイキーを誘拐し、35万ドルもの身代金を要求する。
どちらかというと薄毛のイメージが強いケイジだけに、いくらそういう役だといってもビジュアル的な違和感はたっぷり。ところが彼はメリケンサックをつけた拳で人質を容赦なく殴打したり、抗争相手にバットを振り切るなど、そんな見た目のおかしさがなければ完全に引いてしまうような凶暴な男なのだ。
殴られた相手の血が飛び散り、返り血で自らの衣服が汚れようとも、決して暴行をやめたりしないキングよりもさらに極悪非道なのが彼の兄バディ。まるでプロレスラーのようながっちりした体つきのバディを演じるのはニコラス・ケイジの実の兄、クリストファー・コッポラで、長編映画では今回が初共演となる。
名匠フランシス・フォード・コッポラの甥として知られる2人が血で血を洗う激しい戦いを見せる本作。特にラスト10分は銃弾の嵐になり、“これぞバイオレンス映画の醍醐味”とも言うべきシーンが展開する。血が苦手という人にはちょっと厳しいかもしれないけど、彼のコスプレ姿はぜひ見てほしい。【トライワークス】
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