“ノイタミナ”発信の上質アニメ「四畳半神話大系」に映画級の制作陣が集結
フジテレビの深夜枠で、大人も楽しめるアニメを放映中の「ノイタミナ」。これまでにも「ハチミツとクローバー」「のだめカンタービレ」などの作品を放映し、幅広い層から支持を集めてきた番組枠だ。“連ドラのようなアニメ”をコンセプトに置いているとあって、そのクオリティーの高さも人気の秘密。それを確実に証明することになるのが、2010年4月から放映予定の「四畳半神話大系」だろう。
「夜は短し歩けよ乙女」で脚光を浴びた作家・森見登美彦の作品を初めて映像化する「四畳半神話大系」。物語は、京都大学3回生の男子学生を主人公に、大学入学時にどのサークルに入ったかで変ってしまう彼の日常を、4つの世界に分けて描くといったもの。森見作品のなかでも評価の高い小説だが、このパラレルワールド形式の物語を映像化する、クリエーター陣がとにかくスゴイ!
まず、脚本・構成には『曲がれ!スプーン』(09)の原作舞台を手掛けた劇団ヨーロッパ企画を率いる上田誠。アニメーション制作は『サマーウォーズ』(09)やアニメ「デスノート」のマッドハウスが担う。また、監督には「クレヨンしんちゃん」シリーズのデザインなどを担当してきたアニメーターの湯浅政明。さらに、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットで有名な中村佑介がキャラクター原案を務める。映画級のスタッフが集結し、深夜のアニメ枠でどんなふうに弾けてくれるのか、大いに期待しておきたい。
ちなみに、2010年1月14日(木)からの「ノイタミナ」では「のだめカンタービレ フィナーレ」が放送開始。本作は人気シリーズ第3弾に当たり、前作の「巴里編」では、過去10年の深夜アニメ視聴率記録を更新しただけに、新編にも期待がかかるところだ。
質の高いアニメを放映してくれる貴重な枠としてファンを増やし続ける「ノイタミナ」。「四畳半神話大系」はもちろん、今後の動きからも目が離せない!【トライワークス】