元英雄&コンビニで働く謎の男に『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』森田剛が実写&アニメ両パートに出演
ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて、日本発オリジナルシリーズ『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』が12月20日(水)より独占配信される。このたび、本作に実写&アニメパートの両方で森田剛が出演することが明らかとなった。
数々のファンタジー作品を生みだし、世界中を魅了してきたディズニーが、“実写”と“アニメ”で2つの世界を描く映像表現を取り入れ、これまで誰も観たことのない全く新しい物語を日本から世界へ発信する、日本発のオリジナルファンタジー・アドベンチャー超大作となる本作。実写で描く“私たちが住む現実世界”と、アニメで描く“ドラゴンが棲む異世界”の2つの世界が描かれる。現実世界“横須賀”でどこか周囲の同級生たちに馴染めなさを感じながら生きる主人公、女子高生のナギ(中島セナ)は、ある日もう一人の主人公で、異世界“ウーパナンタ”からやってきたという、落ちこぼれのドラゴン乗りの少年タイム(奥平大兼)と出逢う。タイムはドラゴン乗りとして最も重要な“ドラゴンたちの声”を聴くことができない。現実世界“横須賀”と異世界“ウーパナンタ”という別々の地で、周りと少し違う自分に生きづらさを感じて生きていた、似た者同士の2人が出逢う時、2つの世界を巡る壮大な物語が始まる。
森田演じるスぺ―スは、“ウーパナンタ”の世界で伝説のドラゴン乗りとして知られていた元英雄。しかし、あることがきっかけで10年前に現実世界に来ることになり、いまはコンビニでアルバイトする男、柴田として生活している。現実世界でなんとか生きるため、懸命にコンビニで働く一方、伸ばしっぱなしの長髪に無精髭を蓄え、どこかうつろな表情で周囲を見る彼は、ただのコンビニ店員とは思えぬ不気味な雰囲気を漂わせる謎の存在だ。アニメのキャラクター設定画では、整えられた黒髪とグリーンの瞳、シックなカラーの民族衣装に身を包み、真紅のマントを羽織っている堂々とした出で立ちのスペース。そんな英雄の面影を感じさせない柴田のビジュアルとのギャップに、彼の過去にある深い物語を予感させる。
近年でも、数多くの映画やドラマ舞台などで独特の存在感を放ち、ストイックに突き詰めた演技が評価されている森田。本作の最大の特徴である2つの世界の融合について、森田は「新しいチャレンジだと思うので、そういう意味でワクワクしました。自分の心が動いたので是非参加したいなと思いましたね」と、本作の出演を決めた理由を明かした。
また、スペース/柴田の魅力について「(柴田は)普段はコンビニで働いているんです。でも、変わるきっかけをずっと待っている。本当に諦めが悪いというか、それぐらい真っ直ぐで他の人から見たら『違うんじゃないの?』と思うところも、自分を信じる強さがある。そこはすごく感じていて、その温度を出せたら、いいスパイスになるのかなとは考えていました」と振り返る。今回実写パートでを演じるだけでなく、アニメパートでは同キャラの声優も担当するにあたり行われたアフレコについて、「めちゃくちゃ大変でした。改めて映像を観てすごいことをやっていたなと思います。戦いのシーンがメインだったので一生懸命大きい声を出して頑張りました」と実写とアニメで同じキャラクターを演じる苦労を明かした。
また、本作の配信を待ち望む方へ向けて「世界共通で相手を思うことや、相手の声を聞くことは今の時代に必要だなと思います。それは子どもだろうが大人だろうが関係ないと思うんですよね。しっかり相手の言葉を聞いて、それを自分の中で噛み砕いて、また返すというキャッチボールを、最近はすっ飛ばして違うコミュニケーションになっている気がします。相手があってこその自分というのはいいテーマだと思う。それを感じてもらって、この世界にのめり込んでもらえたら何か変わる気がしますし、感じてもらえるのではないかと思っています」とメッセージを送り、壮大でファンタジックな世界の中で描かれる、繊細で普遍的なテーマを持つ作品に自信を覗かせた。
かつて“ウーパナンタ”で英雄として知られていたドラゴン乗りのスペースが、一体なぜ現実世界でコンビニ店員の柴田として生活することになったのか?そして不気味な雰囲気を漂わせる柴田の目的とはなんなのか。2人の若い主人公ナギとタイムにどのように関わってくるか気になるばかりの本作の続報に注目しよう。
文/サンクレイオ翼