神木隆之介「映画館を出た後の景色を楽しんで!」東京国際映画祭クロージング上映で『ゴジラ-1.0』の見どころをアピール
映画『ゴジラ-1.0』(11月3日公開)東京国際映画祭 クロージング上映舞台挨拶が11月1日、丸の内ピカデリーにて開催され、神木隆之介、浜辺美波、山崎貴監督が登壇し、公開前唯一となる一般の観客に向けた世界最速上映前のステージを盛り上げた。
オープニングイベントでのレッドカーペットを振り返り、「レッドカーペットを歩くのも、舞台に立って挨拶をさせていただく時も緊張しました」と話した神木。「他の作品の監督やキャストの皆さんもいらっしゃって、すごく華々しい場所。どんな風に歩いたらいいのか、どういう顔をしたらいいのか分からなくて」と緊張の様子を伝えながらも、浜辺や山崎監督ら仲間と一緒に歩けたので安心できたと、心強い存在が隣にいてくれたことに感謝した。そんな神木の姿について「緊張しないイメージなのに、レッドカーペットを歩く時だけはなぜかすごく緊張していて(笑)」とニヤニヤした浜辺は自身とは緊張のポイントが違うと思いつつ、「珍しくてとても愉快でした」と浜辺が微笑むと、山崎監督も「すごく緊張しているのが伝わってきて、愉快でした」と笑い飛ばし、神木がタジタジになる場面もあった。
一般向けの世界最速上映を控え「感想が楽しみ」と話した浜辺と山崎監督。浜辺は「初号で7年ぶりにゴジラに会えた時には、心拍数が上がりました。その体験を楽しんで欲しいです」と自身の感想を伝える。山崎監督は「今日の上映会のチケットはなかなかの倍率だったと聞いています。みなさんそれぞれ(好きな)ゴジラがいると思いますが、この作品のゴジラも気に入っていただければと思います」と呼びかけ、ゴジラに思い入れのある観客の感想は「楽しみでもあり、ちょっと怖くもあります」と正直な気持ちを明かした山崎監督は、ステージに佇むゴジラのモックを見やり、「ロケに行く際に必ず連れて行きました。「VFXを作る上で、(このゴジラは)とても役立ちました」と感謝していた。
上映会が開催された丸の内ピカデリーは映画にとっても意味のある場所。神木は「これから観ていただく方はとても不思議な気分になると思います」と笑みを浮かべ、ゴジラがいたこと暴れたことが本当のように感じ、とても感慨深くなるのではとし、「映画館を出た後の景色を楽しんでください」とおすすめしていた。浜辺も本作を観た関係者から、銀座の描写がすごいという声をたくさん聞いたことを明かす。すると山崎監督が「庵野(秀明)さんとかね(笑)。銀座!銀座!銀座!って言ってたから(笑)」とにっこり。浜辺は「銀座がすごかったとたくさん言われるので、見どころだと思います」とアピールしていた。
山崎監督は「劇場にお客さんを取り戻す映画をという思いで作った映画です。映画館で全身で浴びるように楽しんで欲しいですし、我々の『ゴジラ』も、推し『ゴジラ』の一つに、仲間に入れていただければと思っています」と呼びかけ、浜辺は自身はあまり関わっていないシーンとしながらも、ゴジラとの戦いのシーンは見応えがあり、ゴジラ映画を観ているという感覚が味わえるとおすすめ。神木は「この映画は体験する映画です。ゴジラを観にきたというよりも、ゴジラに立ち向かって行っていただけたらうれしいと思います」と挨拶し、イベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ