眞栄田郷敦、初主演映画で視力を失った青年を熱演!『彼方の閃光』劇場公開決定
眞栄田郷敦の初主演映画『彼方の閃光』が12月8日(金)より劇場公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアル、予告編が到着した。
本作は、ホウ・シャオシェンやジャ・ジャンクーら名匠たちの作品の映画音楽を手掛け、自身も映画監督として『UGLY』(11)、『雨にゆれる女』(16)、『パラダイス・ネクスト』(19)を発表してきた半野喜弘の監督最新作。幼い頃に視力を失い、手術は成功するも、その視界に色彩を感じることが出来ないでいた主人、光(眞栄田)が、戦後日本を代表する写真家、東松照明の写真に惹かれ、被爆地、長崎と壮絶な地上戦が展開された沖縄における戦争の記憶をたどっていく。
東松は2012年に亡くなるまで、川田喜久治、奈良原一高、細江英公らとともに日本の写真界を牽引。戦後を代表する写真家の一人だ。戦後の日本人、米軍基地、長崎、そして沖縄など数々のテーマに取り組み、「占領」、「家」といった問題作を次々と発表。そして、1966年に発表された「11時02分NAGASAKI」は、風化しつつあった原爆の記憶を改めて呼び起こし記録したものとなり、東松の代表作ともなった。その後も時代と向き合い、様々な分野に挑戦し続けた東松の作品群は日本社会、そして戦後の日本人が歩んできた姿そのものを活写している。
本作が映画初主演となる眞栄田は、東松の作品に触発され戦争の記憶をたどる青年、光を演じる。本作について眞栄田は「この作品を通して、『戦争』という歴史を伝えていかなければならないという意識を改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました」とコメント。共演には、池内博之、尚玄、加藤雅也といった俳優陣の他、“日本のヒップホップ・クィーン”として知られ、10月25日にアルバム『THE UNION』をリリースしたばかりのAwichもキャストに名を連ねている。
劇場公開が決定し、解禁されたポスタービジュアルは、色の無いモノクロの世界に身を置く光が“何か”を捉えた刹那の姿と、海面でたゆたう2人の人影を捉えた姿で構成されていて「その瞳に映る世界は、姿を変える」というキャッチコピーが添えられている。海のシーンは神秘的な映像美で劇中でも最も印象に残るシーンの1つで、映画を観終えた観客だけがキャッチすることになるであろう隠喩を含んだシーンとなっている。
またあわせて公開された予告編では、旅路で光が目の当たりにすることになるいまなお残る戦争の痕跡や、光にとってかけがえのない出会いとなる人々の姿の断片や記憶が色の無いモノクロの映像美と共に、モンタージュのように紡がれている。旅路の末に光は一体なにを“見る”ことになるのか。光の“生きた証”がスクリーンに映し出されるエンディングは、この映画にきらめくかすかな希望=ひかりとして、見るものの胸に迫ってくる。
ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」や「どうする家康」での熱演が話題となり、2024年には出演作『ゴールデンカムイ』(2024年1月19日公開)が待機している眞栄田。俳優としてますます存在感を高めていく彼が主演作で見せる熱演を、ぜひスクリーンで堪能してほしい。