ブラッドリー・クーパー監督、脚本、主演のNetflix映画『マエストロ:その音楽と愛と』本予告
スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシがプロデューサーとして名を連ね、『アリー/ スター誕生』(18)に続いてブラッドリー・クーパーが監督、脚本、主演を務めた映画『マエストロ:その音楽と愛と』が12月20日(水)よりNetflixで独占配信される。このたび本作の本予告と日本版キービジュアルが解禁された。
これまで『世界にひとつのプレイブック』(13)、『アメリカン・スナイパー』(15)など数多くの作品で名演を魅せるほか、『アリー/スター誕生』や『ジョーカー』(19)などアカデミー賞ノミネート作品の製作にも携わり、名作を通して世界中の人々を魅了してきたクーパー。本作では、スピルバーグやスコセッシという映画界のレジェンドのもと、世界的に知られた指揮者で作曲家のレナード・バーンスタインや、女優でピアニストのフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインがともに歩んだ激動の生涯を振り返っていくという“愛の巨編”を手掛けた。
解禁されたのは、バーンスタインの雄大で美しい楽曲とともに、2人が出会い、互いに惹かれ合っていく姿や、生じる複雑な苦難と、壮絶な時の流れを映しだした本予告と日本版キービジュアルだ。
不朽の名作『ウエスト・サイド物語』(61)の音楽を手掛けるなど音楽界の巨匠として知られるレナードと、フェリシアの大胆かつ情熱的な類まれなる愛の物語を描いた本作。解禁された本予告は、彼らの生涯にわたる愛の物語の片鱗を、時代ごとにモノクロとカラーで映像を使い分けて映しだす。背中合わせで語らう姿や肩を組んで歩く様子、楽し気なダンスなど幸せに満ちあふれた2人の過去に対し、時が経つとそこには、剣幕な表情を浮かべたり、洋服を着たままプールの中で想いを巡らすフェリシアと、震えながら涙を押し殺すレナードなどが映しだされ、決して穏やかな幸せだけではない2人の深い物語をうかがうことができる。そんななか、どの時代においても、フェリシアが真っすぐな目で見つめる先にいるのは、情熱的な指揮で音楽を奏でるレナードの姿だった。
クーパーは「子どものころ、家で流れていたのはオペラやクラシック音楽で、特にレナード・バーンスタインのレコードを何度も繰り返し聴いていました。本作を作らねばという想いは、実際にこのプロジェクトに出会う何年も前から、心の奥底で静かに燃え続けていました。そして、レナードとその家族について1年にわたるリサーチを終えたあと、最も興味深く感動的だったのは、レナードとフェリシアの結婚生活であることに気付いた。それは型破りでありながらも本物の愛が存在し、限りなく惹きつけられるものでした。これこそが僕が描きたかった物語そのものです。僕のキャリアにとって最高の喜びとなりました」と、本作にかける熱い想いを告白。
そんな本作には、キャリー・マリガンにマット・ボマー、マヤ・ホークら豪華キャストが名を連ねる。製作のスピルバーグは「ブラッドリーが『アリー/スター誕生』のアーリーカットを見せてくれたときから、彼の映画監督としての才能を確信するのに時間はかかりませんでした」とクーパーの才能への信頼を語っている。
劇中ではクーパーが若きころから年老いるまでのレナードを熱演しているが、特殊メイクを担当しているのは映画『スキャンダル』(19)などでアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した、日本出身のメイクアップ・アーティストのカズ・ヒロ。各分野の第一線で活躍するスターが勢揃いし、“ハリウッドの渾身作”として早くも世界中で注目を集めている本作は、12月8日(金)より日本の一部劇場での公開も予定している。第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品され、本年度の映画賞を席捲することも期待されている。
レナードとフェリシアの情熱的な愛が胸を打つ本作。ぜひレナードの壮大な音楽とともに彼らの物語を楽しみたい!
文/山崎伸子