オーディションで選ばれた若き才能に悪魔が憑依!『エクソシスト 信じる者』キャスティング&役作り秘話が明らかに
1970年代に全世界で一大ムーブメントを巻き起こし、ホラー映画の歴史を塗り替えた『エクソシスト』(73)。あれから50年、その伝説を受け継ぐ新たな恐怖を描きだした『エクソシスト 信じる者』が12月1日(金)より公開される。このたび本作で悪魔に取り憑かれる2人の少女を演じたリディア・ジュエットとオリヴィア・オニールのキャスティング秘話と、彼女たちの役作りの舞台裏を独占入手した!
傑作ホラー「ハロウィン」を現代に呼び起こし、完結へと導いたデヴィッド・ゴードン・グリーン監督と製作のジェイソン・ブラムが再タッグを組んだ本作。13年前に妻を亡くし、1人で娘のアンジェラを育ててきたヴィクター。ある日、アンジェラが親友のキャサリンと森へ出かけたきり行方不明となり、数日後に無事保護される。その日を境に、彼女たちは常軌を逸した行動を繰り返すようになり、ヴィクターはかつて憑依を目撃した経験者クリス・マクニールに助けを求めることに…。
「想像がつくと思うけれど、リンダ・ブレアの跡を継ぐ若い女優を2人も見つけるのは大変なことだった」と、『エクソシスト』で悪魔に取り憑かれる少女リーガンを演じた伝説の女優の名前を挙げてその苦労を吐露するグリーン監督は、悪魔に憑依された状態と通常の状態を演じ分けられる少女を見つけるため、大々的なオーディションを敢行。そして「ナチュラルで独特で、王道から少し外れた感じの俳優を」というこだわりのもと、アンジェラ役にはリディア・ジュエット。キャサリンにはオリヴィア・オニールが選ばれた。
2人はグリーン監督と密にコミュニケーションを取りながら、お互いに演技をシンクロさせ、物語の展開に合わせて憑依の過程を演じていったのだという。ジュエットは「シーンによって感情を表に出さなかったり、いつもの優しいアンジェラになったり、ものすごく攻撃的になったり、デヴィッドの指示のもとで演じ分けていきました。その都度、私たちがどれくらい正気を失っているかをパーセントで表してくれたから、とても演技がやりやすかった」と振り返る。
一方、これが女優デビュー作となったオニールは「事件が起きる前のキャサリンと、悪魔に憑かれたキャサリン、そしてその途中の段階についても知る必要があった」と、YouTubeの履歴が悪魔憑き動画で埋め尽くされるほど役柄について研究を重ねながら取り組んだことを告白。グリーン監督が見出した2人の若き才能は、劇中でどのような豹変ぶりを見せているのか…。その衝撃的な姿を、劇場のスクリーンで目の当たりにしてほしい。
文/久保田 和馬